2024年4月7日「わかっちゃいるんだけど…」 | 空手日記

空手日記

王道流空手道 佐藤塾での稽古の記録です。

先週3月31日には新道場お披露目稽古ならびにお披露目パーティーが行われた。添野義二・士道館総帥、西田真司・空研塾西田道場代表、中田一・清武館代表はじめ、各方面から多くの方々にご参集いただき盛大に行われた。添野義二総帥の祝辞では「宗師は引退なんて考えてはいけない。武道家は死ぬまで現役でないと」という熱いメッセージをいただいた。


僕は本部一般部塾生に声をかけてお祝い金とお祝いの花籠を用意した。連絡のつく全ての先輩・後輩に声をかけると、皆さん快く賛同いただいた。




また、稽古後宗師より「特別昇段」の目録が授与された。そのリストの最後になんとこの僕の名前があった。実は数日前に宗師から直々に電話をいただき「◯◯という理由で君にぜひ4段を与えたい。受けるか?」と言っていただいた。「自分が4段に値するとは全く思いませんが、宗師がそう言ってくださるのなら喜んでお受けしたいと思います」と答えた。


「自分が4段に値しない」というのは謙遜でもなんでもなく、空手の実力(これが一番大きい)、最近の稽古の質・量、その他どれをとっても「とんでもない」と思う。でも、「宗師が認めた」という一点で受けたいと思った。その上でさらに稽古に励み、佐藤塾の黒帯として恥ずかしくない自分であろうと心に決めた。


今日の稽古は10時の開始までに佐藤先輩、白石先輩、古川先輩、川村初段の他一般部白帯、少年部色帯、白帯、親子空手のママなどが集い、熱気一杯の中始まった。「今日は宗師と僕の蹴りを練習します。たぶん左足がパンパンになると思います」という徳昭塾長の“宣言”で始まった。


基本稽古に続き、移動稽古として様々な蹴りのバリエーションを行う。


出足の前蹴り。蹴り足、軸足、上体の使い方、両腕の使い方など、これまであまり意識してなかった方法をを教えていただく。出足の回し蹴り。素早く膝からくるぶしを床と平行になるまで上げ、そこから軸足を踵が完全に相手の方に向くまで回しながら膝から下を伸ばして蹴る…何をすればいいかはわかっているけど、それができない。


二人組になる。古川先輩に組んでいただいた。一人が体の前で右手より左手を少し高く構えて、もう一人が出足の回し蹴りで相手の右手より上を通って左手を蹴る。古川先輩は難なくできるのだが、僕は蹴り足を上げるとそこから動けない。徳昭塾長がいくつも「こうすれば」という方法を教えてくださるが、なかなか思うようにいかない。


他にも攻撃と受けの攻防、攻撃に対してかわすだけでなく“潰す”というようなことを何種類も教えていただいた。最後にそれらを利用しての組手。もっと思い通りにいかなかったが、これまでにはない発想が生まれたんじゃないかと思う。


下半身は左右ともガクガク…あっ!今日は64才最後の稽古なので、終了後みんなにアイスをご馳走しようと思っていたのに、すっかり忘れていた。次の機会に実行します。その時はもう65才か…