2024.3.3「センセイは◯◯ちゃんのおじいちゃん?」 | 空手日記

空手日記

王道流空手道 佐藤塾での稽古の記録です。

前日の3月2日は次女の(孫のママの)誕生日。毎年その時の気分の曲をYouTubeで贈っている。今年はなんとなく「脱力したい」気分で奥田民生の『イージューライダー』にした。個人的にいくつか緊張を強いられる場面に遭遇していたので、ちょっとだけ肩の力を抜きたい気分だった(僕のことを知っている人には「いつも脱力し過ぎ」って映っているかもしれないけど、そうでもないんですよ)。


6時半にセットした目覚ましが鳴る少し前に目覚め、すぐにお風呂の追い焚きのスイッチを入れる。少しまどろんでいると「お風呂が沸きました」の(機械の)声。東野圭吾の『分身』を読みながら10分と少し。


風呂上がりに桃の果実の入ったヨーグルト。そう言えば今日は「桃の節句」(偶然です)。りんごの果実とチーズが入ってアールグレイの紅茶の風味の加わったパンをトースターでこんがりと焼いて、焼き上がり直前にバターを5グラム乗せて…って、面倒なことをして朝食とする。


2本の水筒にコーヒーと麦茶、ペットボトルにアクエリアスレモンを作る。7時35分にまだ寝ている妻に「行ってきまーす」と声をかける。例によって妻は布団から手だけ出して何かモニャモニャ言っていた。


グーグルマップで道場まで「一般道」のルートを検索。9:15着と出たので、念のため横浜新道と保土ヶ谷バイパスを使うルートで向かう。とても順調に進み9時過ぎに道場に着いた。


川村さんがすでに着いて着替えていた。僕も道着に着替えたが、まだエアコンの工事が済んでいないので寒くて参った。9時半の型稽古が始まる前に徳昭塾長の許可を得て道着の下に一枚長袖のシャツを着た。僕は「寒い」と感じたまま過ごすと途端に風邪をひいてしまう。虚弱体質?


「転掌」の型を繰り返し練習する。最後の「回し受け」は以前は得意だったはずだけど、なんか考えすぎてしまって上手くできなかった。ちょっとこれは練習しないと。あと、ストレッチ。ここまでは固いのは異常だと思う。ある程度柔らかくなっていた時もあったのだから、なんとかなると思う。


10時からは佐藤先輩、松山先輩、少年部の塾生数人と、最近入門されたという40歳の男性も加わり基本稽古。


基本の突き、受け、蹴りを順に行う。当然初心者にとっては難しいどころか「どうなってんの?」という気分だと思う。それでも毎回コツコツとやっているうちに「できて当然」というところまでいくのだ。ぜひ諦めずに“コツコツ”をやっていただきたいと思う。45歳で入門した僕でさえ(宗師に「あんな鈍い奴見たことない」と言われながら)“コツコツ”を積み重ねて50歳を前に黒帯になれとんだから。あなた(お名前忘れちゃってごめんなさい)なら必ずできます。


移動稽古をしながら後ろから40歳の後輩の姿を見ながら「僕もああだったんだな」と懐かしくも愛おしい気分になった。


途中、全日本大会に出場する川村さんの組手の相手をさせていただいた。「稽古は裏切らない」という事を身をもって実感した。正確なパンチ、重い蹴り、無尽蔵なスタミナ。僕たち3人の黒帯を次々と相手にしながら、全く息が上がる事なく堂々と戦った。


稽古が終わってもサンドバッグを蹴る川村さんを横目に休憩していると、何度か一緒に稽古して顔見知りになった女の子が僕のところに来て「センセイ(少年部の塾生は大人の黒帯の事をこう呼んでくれる)は◯◯ちゃんのおじいちゃん?」と澄んだ瞳で聞いてくる。◯◯ちゃんは5年生くらいの女の子(黒帯)で、後輩(といってもキャリア・実力ともあちらの方が全然上)のお子さん。確かに僕の年齢で小学生の孫がいてもおかしくないんだけど、そうなるとあの後輩が僕の息子ということになり、それはちょっと勘弁して…という感じ。でもそこは「実際に孫はいるけど、まだ1才半なんだ」と大人の対応をした。


もつとも、以前ちょっと気になっていた女の人に「サカイさんは私のお父さんと同い年」なんて言われて「オーマイゴー!」なんて思ったりしたことあったし。


川村さんに最後まで付き合ってあげられないことを謝って、道場をあとにした。


帰り道もグーグルマップで「一般道」縛りで検索して、全て示されたルートに従った。またまた全く初めてのルートを示され、楽しく家路を辿った。それにしてもコンビニとラーメン屋はどこにでもある。ただ、駐車場のないラーメン屋はガラガラ、ある方は行列。結果何も食べずに家に帰った。