古谷ちさです。
書いていたらあまりにも長くなってしまったので分断しました!
後半は今回いただいた役のお話から…!
役のはなし
今回OP/ED、はたまた劇中でも私が着ていたあの小学生の服。
実は、私が空晴に入団して初めて登場した第九回公演「32年生の8時間目」にて着用していた衣装でした。
岡部さんが今回の作品のなかで素敵なプレゼントを用意してくださいました。大変に感慨深いです…
ずっと空晴を応援して下さっていたお客様の中にも気づいて下さる方がたくさんいらっしゃりそれもまた嬉しい…
あ…「着用していた衣装でした」と、、言っても、実は全く一緒だったわけではありません…
しょ、諸事情により、新しく衣裳チェンジしていただく事になりまして。。
劇団倉庫に眠っていた学生ズボンを履いてみても、太ももまでも入らなかったので、仕方なく新調していただいたのでした。
全く入らない学生ズボン・・・
何のために置いていて(小道具で使った?)、
あの時実際履いていたあの学生ズボン、どこ行ったんだろうねぇ~とか話していたんです。
公演が終わり、この日記を書くにあたって32年生の8時間目のDVDを見直していたんですが…
なんと‥‥
私、その入らなかったあのズボン、、
履いていました。
11年前 履いてたんです。
太ももまでも入らなかったあのズボンを。。。。
ぎゃー!!!!!!もはやホラーです!!!!
こっわ!!!
証拠となる決め手は、その入らなかった学生ズボン、特徴があってセンタープレスが入っていまして…
まぎれもなくDVDの私は履いておりました…こっわ…
実は…入団当初のあの頃から・・・12㎏肥えましたもんで…えへへ
ここ1年で「でかくなったよね…?」といろんな方に言っていただきました。
そうなんです。ここ数年で!急に!おかしいなあ!
お尻はおろか背中や二の腕まででかくなり、体操服姿で衣装を見てもらった時に、
すかさず岡部さんから「ベスト!ベスト着せたって!」とすかさずフォロー!!
観るに堪えない姿だったのでしょう…あっはっは …笑えへんか…
えっと…あの…体も少年から立派なレディになったということで…どうか…一つ…
劇団で初めて着た衣装であり、最後に着た衣装となりました。
11年前のあの時、、
最後の最後で登場させてもらうあの瞬間でもめちゃめちゃ緊張して、
本番入っても歩き方等何度も何度も修正してもらった事を今でも鮮明に覚えています。
そして今回の役名の「サツキ」。これは小学生の衣装を着た「32年生の8時間目」の次の公演、
第10回公演の「これまでの時間は」での私の役名でもありました。
あの時のさつきちゃんは音楽を勉強するため東京の大学に進学するかお父さんの事を想って地元の大学にするか迷っていましたね。
今回のサツキちゃんは新たに喫茶店の経営にチャレンジ。あの時のさつきちゃんと一緒なのかはたまた別人か。
でも、どちらも共通して吹奏楽部。これはもしや‥?・・・だとしたら、さつきちゃんめちゃめちゃ想ってくれる男友達おる!
「これまでの時間は」のDVDも見返してみると…みんな若くてみんな色とりどりの服装でキャラ爆裂であの伝説の”カクレンボ”もすごくて面白い!
私はというと、若さよりも何よりも、声の出し方が著しく違っていて驚きました…!
自分の当時唯一通る声でしゃべってたんかな…変な声…今との声の出し方の成長ぶりがこれまた感慨深かったです…
あっ…そんな今までの空晴の公演はDVDで販売しておりますのでよろしければ…(抜かりなく宣伝しておきます)
空晴DVDSHOP
退団するにあたり、この公演は
「今公演は、いつも通り、ちゃんと、変わらずしっかりと」を目標に掲げ、
カンパニーの皆さんの優しさもあって稽古中は退団には触れず、本番へと進んでいきました。
しかし、お客様1人1人に会える回数は、ほとんどの方が上演中の1回のみ。
この一回一回の意味を改めて今回思い知らされました。
お手紙やアンケートでのメッセージ、さらにはプレゼントやお花。
時間とお金を用意して、この1回のためにたくさんの方が用意して下さっていたのです。
舞台を見に来て下さること自体が我々にとって大変うれしいことであるのに、
たくさんの想いを・愛を、毎公演毎公演いただく事となりました。
正直、想像していなかった事でしたので、一つ一つの想いを受け取るたびにこれほどまでに応援して下さっていたのかと衝撃を受けました。
そして、1つ1つを噛み締める度に「本当に最後なんだな」と、見ないようにしていた”自分が決めた道”が鮮明に見えていくようにも思いました。
大阪千穐楽・すなわち大千穐楽の前日、
岡部さん・上瀧さんと3人での帰り道でした。こんな時間もなくなるのかと急にさみしくなってしまい、
しゃべり続けなければいろいろ崩壊しそうでした。しかし切り出す話はどうにも話が展開しそうにない話。そんな話をお二人は拾って拾って話をつなげようとしてくださいました。岡部さんは私の帰宅路線の駅まで爆裂女子トークを繰り広げながら送って下さり、お二人の優しさに触れました。
大千穐楽のカーテンコール、
最後は上瀧さん・岡部さんが「最後に立っておじぎして、皆さんにご挨拶しなさい」と退場時に最後にセンターに立たせてくださいました。
皆さんに促してもらって、お辞儀させてもらって、お客様からの分厚い分厚い拍手をいただいて…
こんなちっぽけな私を
劇団員・ゲストのお二人・スタッフさん・関係者の方々・お客様と、
こんなにもたくさんの方が、認識して下さり見守っていてくださったのだというのを改めて感じ、
その暖かな場所を、自ら退くことに、自分の決断への怖さと、猛烈な寂しさが押し寄せて、どうにかなってしまいそうでした。
11年間、空晴でいろんなことを、本当にいろんなことを学びました。
入団当初、人見知りで何もしゃべらない癖に、頑固で素直じゃなく、挙句の果てに常に受け身で自分を守る事ばかり考えていた若造で、
いっぱいやらかして、やることすべて裏目に出て信用なくしてばっかりで、皆さんに沢山怒ってもらって、
何度も「こんだけやらかしたらもうクビやろな」と思ったことがありました。
劇団に入って一番不思議だったのが、嫌われて、いつ首を切られてもいい状態なのに、
岡部さん・上瀧さん・こっきーさんは見捨てようとはしなかった事でした。
必ずコミュニケーションをとって、復帰させようとする。跳ね返ってくるのを待っていました。
ゆとり世代どまんなかの私には「やらかしたらハイ終わり」の世界が当たり前で、当初全く理解できず不思議でなりませんでしたが、
日が経つにつれて、これが「空晴」の優しさであるのだなと気づき、そこからはちょっとずつ劇団作業もこなせるようになって、自発的にできることも増えて
「空晴のちーやん」としてお話しすることができるようになったように思います。
劇団に入って一番変わったのは「人を想う気持ち」だと思います。人間として生きていくうえで、一番大事なものを教えてもらい、
そして教えてもらったことを心に宿した上で、甘えずに新たな道を進みたいと思えたのでした。
本当に本当に感謝しております。ありがとうございました。
空晴に入れてもらって、
空晴に関わる関係者の皆様や、空晴を応援して下さっている皆様に出会えたからこそ、今の私があります。しっかりと背中を押していただいて今まで見せていただいたの光景の数々を背負って、新たに踏み出したいと思います。
来年の空晴は8・9月!
来年の空晴はもう決まっています。
来年の空晴も、どうぞ、変わらず、お楽しみにお待ちくださいね。
きっと、小道具やなにかで、そこはかとなくちーやんの面影を忍ばせてもらうかもしれません。(この場を借りて申請させていただきますッ。)
・・・と!まずは、
23日10時から始まるオンライン配信でお会いしましょうね!
オンライン配信ページ(PIA LIVESTREAM)
皆様、いままで
本当に本当に、ありがとうございました!!!
旅の思い出
東京公演で頂いたお弁当をいただくみなさん。
大阪公演終演後、お差し入れをいただくみなさん
毎ステージ、チケット・客席管理をしてくださってた安井さん岡部さんを激写
舞台スタッフさん勢揃いの1枚