中川翔子さん宇宙インタビュー | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

JAXAのサイトに歌手・タレントの中川翔子さんに対するインタビューが載っています。
・宇宙に行けるなら片道切符でもいい!
http://www.jaxa.jp/article/interview/2013/vol76/index_j.html

中川さんは1985年5月生まれなので、今年5月には28歳。
2002年芸能界デビュー。
愛称は「しょこたん」でしたね。

小見出しを並べると、
・考えない日はないくらい、宇宙が大好き、・木星は私の初恋の相手、・なぜか惹かれる冥王星、
・深海5000mの次は宇宙へ、・木星の大赤班をレポートしながら・・・、・生きているうちにたくさんのビックリを!、
・人類が宇宙へ行くことに理由はない、・もっと宇宙への窓を開いてほしい、・子どもたちに宇宙のワクワク感を伝えたい
これだけ見ても片鱗が伝わってくるように、ハンパじゃない宇宙への入れ込みようです。
発言のうち特に凄いと感じたところを抜き出してみます。

>実は私もいつか宇宙飛行士の試験を受けたいと思っているんです。だから、頭の中にはいつも「JAXA」という単語があります。

>宇宙が大好きで、宇宙のことを考えない日がないくらいです。・・・ 宇宙の歴史を調べて、私たちの寿命なんてチリのようなものだと思うと、いろんな嫌なことも忘れられて、一瞬で悩みも消えます。どんな胃腸薬よりも効くので、宇宙のことを必ず考えるようにしていますね。でも、以前番組でご一緒した国立天文台の渡部潤一先生から、宇宙は11次元が扇子のように折り畳まれて構成されているという話を聞いたときは、頭が爆発しそうなくらい興奮してしまって・・・。意味が分からなくて、それ以上考えると、たぶん頭が爆発しちゃうと思いました。だから、高級チーズを大事に少しずつスライスして食べるように、少しずつ宇宙のことを考えるようにしています。

「一瞬で悩みも消えます」はまだいいとして、「どんな胃腸薬よりも効く」って!?
「高級チーズを大事に少しずつスライスして食べるように、少しずつ宇宙のことを考える」というのも、なかなか・・・

>特に木星が好きです。岩石質の惑星よりもガスの方がファンタジーでいいなと思うんです。実は、木星は私の初恋の相手なんですよ。・・・ 木星の縞模様や、太陽系で最も質量が大きいところがカッコいいと思います。以前、シューメーカー・レビー第9彗星が木星に衝突したんですが、地球が数個入ってしまうくらいの穴が開いても、木星は平然と自転していました。傷ついても普通に回っている姿を見て、ダメージ萌えというか(笑)。
>しかも木星は、その巨大な質量と重力で、地球に近づきそうな危険な彗星をこれまで吸い込んでくれていたんですよ。それを知って・・・私は木星を愛してしまいました(笑)。木星がカッコよすぎて、今も木星を考えない日はありません。木星は大きくて、優しそうで、傷ついてもクールで強いので、本当に理想の男性です。

「岩石質の惑星よりもガスの方がファンタジー」「ダメージ萌え」、新鮮な感性です。
これを読むと、理想の男性である木星にかなう生身の男性がいるとは思えませんね(^_^

>天王星も好きですが、水色でかわいいので女性だと思っています。天王星は自転軸が横倒しなので、地球にいつもパンチラしているようだなあと想像すると楽しくて(笑)。

天王星が地球にパンチラ!
どうも私の固い頭では想像するのは困難です(^^;

>小惑星探査機「はやぶさ」の帰還の時はニュースでよく見ていましたし、「はやぶさ」の本も読みました。やっぱり、人が作ったものには人の思いや念がこもるから、「はやぶさ」はちゃんとその思いを受けて動いてくれたという感じがしますね。「はやぶさ」は素晴らしいプロジェクトで、地球人類の宝ですし誇りだと思います。あのような奇跡を起こすことができるのは、人類と、人類がつくったものだけです。科学って本当に素晴らしい。科学が進化すればするほど人類の進化にもつながるんだなあと、「はやぶさ」を通して改めて思いました。

同じように素晴らしいと思ってくれる人が一人でも増えるといいなぁ。

>冥王星が海王星の軌道の内側に入ってきた時期は、どうしても冥王星のことが許せなくて、月より小さいのに惑星とは何事だ!って腹が立ち、いつも冥王星のことを目の敵にしていました。でも2006年に急に、冥王星が準惑星に降格されたじゃないですか。最初は、「ざまーみろ」と思ったんですが、だんだんかわいそうになってきて・・・。それで、ブログで「冥王星、ごめんね」って謝ったんです。その後、どうしてこんなに冥王星のことが気になるんだろうって調べていたら、私の先祖で天文民俗学者の野尻抱影という人がいて、冥王星という和名をつけたことが分かったんです!

冥王星に対するそういう複雑な気持ちは分かるような気がします。
私は冥王星に謝る気にはなれないけど。
それにしても、あの野尻抱影さんのご子孫なのですね。やはり、と思います。
(2月24日追加:上のように書いたのですが、T_NAKAさんのご指摘によると「野尻さんはショコたんの母方の親戚のお婿さん」とのことで、子孫ではありませんね。訂正しておきます。)

>できれば、木星の大赤斑にロケットごと突っ込んでいただき、レポートしながら死んでいきたいと思っています。私の理想の死に方は、木星の大赤斑に突っ込んで死ぬことなので(笑)。片道切符でいいので、絶対に宇宙へ行きたいです!

片道切符でいいなら巨大ブラックホールの方が・・・と一瞬思ったのですが、「レポートしながら」というのが事象の地平面に入った後ではできないですね。
それと、こちらは実現可能性が今のところゼロだし・・・
何よりも理想の男性でなければいけないのでした。

>宇宙へ行くことは、人類という生命体にしかできないし、生命体の進化の証だと思いますので、「なんで(k:宇宙へ行くの)?」と言っている人には、「おととい来やがれ!」と思うんです(笑)。JAXAの方たちは、私たちの希望をすべて背負って、日々、開発なさっていると思いますので、「なんで」とか、「お金がかかる」という言葉は無視して、人類の進化の発展をぜひお願いします。宇宙に関しては、お金という概念をなくしちゃっていいんじゃないかと、個人的には思っていますから。

「おととい来やがれ!」とか「「お金がかかる」という言葉は無視して」とか、私も内心そう思うことがないわけではないときもありますが、ほとんど影響力のない匿名のブログとはいえそれを公言するのはやはりはばかられます。
そういう大人の事情を抜きにして発言されているのがうらやましくもありますね。

その他の部分も小学生の頃からの筋金入りの宇宙フリークであることを証明するご発言に満ちあふれています。
JAXAのサイトにはご本人のお写真ももちろん載っているので、ぜひそれを脇に見ながらインタビュー全体をご一読願いたいと思います。
なお、彼女の公式ブログは次のとおり。
http://ameblo.jp/nakagawa-shoko/