最近の宇宙関係ニュースから | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

1.月の石に彗星の水、地球の海水の1割も?
読売新聞1月10日付記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110110-OYT1T00181.htm

>月の岩石には、月の誕生時に月表面に落下した多数の彗星(すいせい)由来の水が含まれていることを、北海道大学と米国の国際研究チームが突き止め、9日付の科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」電子版に発表した。

>北大の圦本尚義(ゆりもとひさよし)教授らの研究チームは、月の岩石の起源を調べるため、有人月着陸船アポロが1969~72年に持ち帰った43億~32億年前の岩石を使い、同じ原子でも質量が違う「同位体」を区別できる、北大の特殊な顕微鏡で分析した。
>その結果、月の岩石の結晶中に微量の水を発見。さらにこの水は重い水素原子(重水素)の比率が高く、地球の水より彗星の水に近いことがわかった。

たしかこの先生は、はやぶさの持ち帰った微粒子の分析でも出てきたと思います。


2.ワープって出来る?「時空の抜け道」名大教授が検証法
朝日新聞1月8日付のワームホール発見法に関する記事です。
http://www.asahi.com/science/update/0108/NGY201101070024.html

>SF小説でおなじみのタイムトラベルや、離れた場所に瞬間移動するワープ航法につながるとされる時空の抜け道「ワームホール」が、実在するか検証する方法を、名古屋大学太陽地球環境研究所の阿部文雄准教授(宇宙物理)が編み出した。米科学誌に論文が掲載された。

質量はないが天体と同様に周辺の時空をゆがめるとされるワームホールについて、重力マイクロレンズ効果を計算したところ、星の光は波のように弱まったり強まったりする特徴があることが分かったということです。

>名大は、ニュージーランドに設置された天文台で数千万の星を観測しており、約5年分の観測データをさかのぼって、波のような特徴がある変化が含まれているかを解析する予定。阿部准教授は「理論的な存在を観測する道につながる。大変な作業だが、1~2年で終わらせたい」と話している。(

非常に興味深いですね。
ワームホールの存在も、いつまでも「だろう話」では困るので、この際、はっきりさせてほしいです。