M&F編集長日記---はるかなる“体育て(からだそだて)”の旅へ -13ページ目

歩くのが爽やかな季節に

今回は、『うつぶせ寝健康法』の説明は中断して、散歩の話を。

夏の間はあまりに暑いので、散歩を中断していました。
このところ東京もやっと朝晩が涼しくなってきたので、散歩を復活。
私の住んでいるところは、駒場野公園、駒場公園(名前が似ていますが違う公園です)、東大駒場などが近いので、その辺をよく歩きます。

日本の夏は高温・多湿であまりに暑いので、運動に適していないのはいうまでもありません(エアコンなどが効いているところは別ですが)。散歩でさえ避けたくなるムシ暑さのなか、日本のスポーツ選手は練習や試合をガンガンやるので、熱中症が多発するのは当然ともいえます。

スポーツ選手が練習中などに熱中症で死亡する例は以前から毎年数例起きていて、今年もまた何例か起きているのが新聞やテレビで報じられました。

私は、スポーツ中の熱中症による死亡はゼロにしなければならないし、ゼロにできると思っています。監督やコーチ、トレーナー、スポーツドクター、そして学校や競技スポーツ団体などが力を合わせれば、不幸な事故は防げるはずです。

来年の夏に向けて、「スポーツ中の熱中症による死亡ゼロ」を目指したキャンペーンを、全国のチームや学校、競技スポーツ団体などで(そしてメディアも)はってほしいと思うのですが……。

なぜ、うつぶせ寝がいいか?——(2)

前回に続いて、『うつぶせ寝健康法』(KKベストセラーズ)から、
うつぶせ寝のほうがよい理由について紹介します。

理由(3):血圧が上昇し脳卒中や不整脈の誘引にも
「睡眠時無呼吸症候群が引き起こすのは、睡眠の質の低下だけではありません。私たちの体は活動時に交感神経、睡眠時には副交感神経の活動が優位になります。副交感神経の活動が優位に立つと血圧が下がり、脈拍がゆっくりになります。
 ところが、睡眠時無呼吸症候群で熟睡できないと睡眠中も交感神経の緊張が続いたまま。すると1日中血圧が高くなった状態が続くことになり、それが脳卒中や不整脈など突然死の誘引になってしまいます」

理由(4):血液中の酸素不足でドロドロ血に
「(あおむけ寝による)舌根沈下で呼吸ができなくなると、肺の中に酸素が入ってきません。血液中の酸素が少なくなり、身体のすみずみの組織まで酸素を送ることができなくなってしまいます。
 身体はそれをキャッチし、酸素を運ぶ役目をする赤血球の数を増やします。“質より量”と赤血球を増やして、一度に運ぶ酸素の量を補おうとするわけです。
 赤血球が増えると、その分だけ血液が濃くなります(ヘマトクリットの増加)。それでも血液中に水分が十分に満たされていれば、滞りなく血が流れる状態をなんとか保つことができます。
 問題は、身体が脱水状態になった時です。酸素不足で赤血球が増えて濃くなっているうえに、血液中の水分が減ってしまうので、血がドロドロの粘着質になってしまいます。続にいう「ドロドロ血液」「ネバネバ血液」です。
 そうすると血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。血栓が心臓の血管を塞ぐと心筋梗塞、脳の血管を塞ぐと脳梗塞になってしまいます。
 そして、特に水分不足になりやすいのが睡眠中です。汗をかくけれど水分補給がしにくい睡眠中は、身体がとても乾きやすい状態です。朝の起きがけに脳梗塞になりやすいのはこのためと考えられています。睡眠時無呼吸で赤血球が増え、さらに睡眠中に体内の水分が減って血液が濃くなってしまうのです。
 また、酸素の薄い状態になっているわけでですから、疲労や老化など全身への影響も大きくなります」
       (以下、次回に続く)

なぜ、うつぶせ寝がいいか?――(1)

なぜ、うつぶせ寝がいいか?——(1)

前回、紹介した『うつぶせ寝健康法』という本のなかから、
なぜ「うつぶせ寝」がよいのか理由(特に重要な点)を
いくつか説明しておきたいと思います。いびきや無呼吸症候群
においてだけでなく(この2つだけでも非常に重要ですが)、
うつぶせ寝のほうが健康によいという理由です
(以下、『うつぶせ寝健康法』より抜粋)。

理由(1):あお向け寝が背中を通る血管を圧迫する
「例えば、血行です。心臓に通じる太い血管は、背骨の前を通って
います。あおむけで寝ると、重力で背骨側によった内臓が背骨の前
にある血管を圧迫するので、血流が悪くなってしまいます。四つん這い
では、内臓は背骨の下にきますので血管が圧迫されず、血液がスムーズに
流れます」

理由(2):あお向け寝では呼吸がままならない
「日中は無意識のうちに舌を持ち上げており、しかも呼吸に対して筋肉が
収縮するために咽頭腔が大きく開いていますので、気道が舌に塞がれる
ことはありません。問題は意識が薄くなり、筋肉の収縮が低下するために
咽頭腔が狭くなる睡眠中です。さらに、あおむけに寝ると舌根が重力で
咽頭腔に落ち込んでしまいます。
 この舌根沈下こそがあおむけ寝の最大のリスクなのです。
 舌根沈下によって咽頭腔が狭窄されて起きるのが、“イビキ”です。
そして咽頭腔が完全に塞がれてしまうために起きるのが睡眠時無呼吸です。
どちらも、睡眠中の呼吸が不充分になります」
                  (以下、次回に続く)