金沢に行ってきました(観光編) | 空庵つれづれ

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宗教学と生命倫理を研究する中年大学教師のブログです。



話題は、日々の愚痴から、学問の話、趣味(ピアノ、競馬、グルメ)の話、思い出話、旅行記、



時事漫談、読書評、などなど四方八方に飛びます。

ここのところずっと週末出張が続いて、またブロサボしてました。。。


先週末は、土曜日に学会で京都に出張だったのですが、
それに引っかけて、金曜日に京都で両親の墓参り、日~月と金沢に足を伸ばして

きました(女房と二人)。

金沢では、友人のUさん(医師)宅に泊めていただき、いろいろ案内もしていただき

ました。Uさんご夫妻に感謝~~!!

私が金沢に行くのは今回で三度目ですが、女房は初めて。

ということで、まずは定番の兼六園に行ったものの、

暑くて、暑くて。。。

とても名園を鑑賞する・・・などという雰囲気ではありませんでした(T T

というわけで、体力も根性もないインドア夫婦の私たちは、

そそくさと兼六園(および金沢城址)を後にし、
「とにかく
冷房のあるところに!」一目散に駆け込む。

兼六園のとなりに、最適の施設がありました。

金沢21世紀美術館!


金沢21世紀美術館

でも、人の考えることというのは同じというか、チケット売り場には

長蛇の列。。。
並ぶ気もせず、まずは(いっぱいではあったが並んでる人の少ない)

カフェに入って、ビールをクーッとやりながら時間つぶし。

そうしてるうちにチケット売り場に並ぶ人もいなくなったので、
チケットを
買い、館内の鑑賞開始。

特別展は「ロン・ミュエック展」。

http://www.kanazawa21.jp/exhibit/mueck/index.html


「究極のリアリズム」というのか、シリコン、ファイバーグラスなどを用いて

人体をリアルに写し取ったような彫刻なのだが、そのサイズがたいていは実際と

かけはなれて大きいために、逆に「リアルなものを表現するというのがどういうこと

か」という問いを見るものに突きつけるような芸術になり得ているところが面白い。

常設展示で楽しめたのは、この美術館の売りものの一つである、

レアンドロのプール。

レアンドロのプール1 レアンドロのプール2

プールを上からのぞき込むと、右のように水の中に人がいるように見えるのだが、

実際は、その下にある部屋との間に水をはった層があるだけで、下の部屋にから

見ると、このようになっている。

レアンドロのプール3

ちなみに、上(中庭)から見るのは無料、下の部屋に入るのは有料(常設展の料金)です。

普通は最初に上から見るので、下の部屋に入ったときに、(上から見ている人へのサービス

か?)床に寝転がったり、いろんなポーズをとっている人がけっこういました。


金沢の超おすすめスポットをもう一つ。


それが、下の妙立寺(通称:忍者寺



忍者寺 明かり取り階段

別に忍者とはなんの関係もなく、

加賀三代藩主、前田利常が建立した祈願所(日蓮宗)なのだが、

当時、寺町の寺院群は武士の居宅的な意味合いもあったので、その中心に置かれた

この寺は、敵(幕府の隠密など)を監視し、迎え撃つための建物として設計されており、

そのため、あらゆるところにいろんな仕掛けがはりめぐらされているのだ。

寺院内は撮影禁止のため、写真はお見せできないが、

上右の「明かり取り階段」は秀逸。
地下にある中の部屋からは明かり取りになり、しかもここを上ってきた敵の足の

影を見て槍などで刺すこともできるという一石二鳥。

その他、賽銭箱が落とし穴になっていたり、いろんな隠し部屋や階段、抜け道

があったり、ホントよくこんな建物を設計できたものだと感心する。


寺院内は30分ごとの時間制でガイドさんが説明、案内してくれます。

(電話で予約した方がベター)

行って絶対損のない名所ですヨ!