演劇人生 -20ページ目

演劇人生

今日を生きる!

「憶えてますか?」

可愛いお嬢さんを抱きかかえた男性と、

頬を並べた笑顔の女性と・・・


「ウム・・・何処かで見たことは・・・」

「伊藤さんに司会をしてもらった・・・」

「あゝ、ですよね」

「UTです」

「憶えてます」

「ホントですか?」


これに似たことが年に何回かある。

通算すると4,000組以上のカップルの婚礼司会をしているので、すべてを記憶するなどと言えるものではない。

が、不思議だが当時の新郎さんは記憶をたどれば思い出す場合が多い。

それが新婦さんとなるとほとんど「・・・???」なのだ。

西武線の車内で、

「伊藤さん!」

と、腕をとってくれた女性がいた。

「・・・???」

「わたしです。ビックリしたでしょう」

と言われ、素直に「はい」と応えたことがある。


この理由は明確に説明できない。


ところで、

声をかけてくれたご夫婦、

2歳半になる女の子が、

「やっと授かった子なんです」と話した笑顔が今も目の前にある。


「憶えていますか?」

その二人の笑顔と、可愛いとしか言えなかったけれども、パパに抱かれた女の子の笑顔は、これからも忘れることはないだろう。

菅原文太さんが亡くなった。


映画俳優として、

一人の役者として、

人として生をまっとうした感を受けます。

大切なことは、

人を飢えさせないことと戦争をしないこと。

原発に反対し、基地に反対し、

土を愛し、人を愛した・・・




そして逝った菅原さんのご冥福を祈ります。


この訃報に接したとき、

明智熙子を詠った芭蕉の句が頭をかすめました。


月さびよ 明智が妻の はなしせむ


いま三浦綾子さんの「細川ガラシャ夫人」を脚色していることもあると思いますが、「人は何を残すか・・・」ということかもしれません。

そしてわたしに課せられたことは、

「何を、どう受け取るか・・・」

ということかもしれません。


まだ、生きているのですから・・・!!

ゴツンビックリマーク


「細川ガラシャ夫人」

脚色中だが、


難しいビックリマーク


しょっちゅうハンマーでゴツンビックリマーク


「おい、そんなもの書いても光秀を誰が?」

という声が聞こえてくる。


「武将?・・・名もない侍で武将としたろうが・・・」

そんな役でも、やれる役者が何処に?

というような野次が何処かからはいってくる。

「絶世の美女だよ」

「そんなセリフ言える役者いる?」

「衣裳はどうする?」

など、千を越えようという声が聞こえる。


・・・と、つい立ち止まって動けなくなる。

その一方、遠くから、

「おい、書けビックリマーク

の声。


         3冊目の文庫本

きょうは一日中使えるのに、

またまた立ち止まったまま数時間が・・・


読み聴かせ

朗読

語り

表現講座

2015年1月~3月

毎週金曜日

15時30分~17時30分

港区白金高輪

¥10,000(3ヶ月1クール)

ボイストレーニングを含め、

表現についての講座がメインです。

※持ち時間の関係で人数制限があります。

3名程度で締め切ります。

(継続予定者5名)

一昨日のこと。

わたしと同年配ですから、

もう結構な人生を生きてきたご婦人から電話がありました。

一昨年旦那さんに先立たれ。

現在、独り暮らしなのである。

「最近、ときどき寂しくて死にたくなる」

ということです。

「寂しくて死んじゃったら、あなたの人生、もっと寂しいものになっちゃうね」

「でも、死んじゃえばわからないじゃない?」

「だって寂しさを持ったまま死ぬんでしょう?」

ということは、A子さんのこの世での人生、

寂しいまま終わってしまうわけです。

「だったら寂しくなくなるまで待たない?」

「いつまで?」

「寂しくなくなる時」

「そうしたら死にたくなくなるもの」


こんな他愛のない話をして電話を切った。


昨日電話をしてみた。

2つのコール音で出た。

「どうした? 死ななかったんだ」

「死なないわよ。今寂びしくないもの」

「じゃ、よかったじゃない」

「いま買い物から帰ったんだけど・・・」

大割引でたくさん買い入れてきたのだそうです。

「じゃ、気分最高でしょう」

「そう幸せ!」

「だったら死に時かもしれないね」

「何いってんの、美味しいものいっぱいなんだから」

可笑しなこと言わないでということでした。


人生って面白いもんです。