投資信託の解約時のコストのついて…
解約時もコストが掛かります。解約請求した場合通常掛かるのが「信託財産留保額」です。
解約請求をした場合、そのファンドの信託財産から一部を解約したりしないといけません。売却する時には費用が取られます。この費用は信託財産から取られますので、保有を続ける他の受益者に不利に働きます。
その分を解約者に負担して貰う、というのが「信託財産留保額」です。「信託財産留保額」は信託財産に戻されます。
「信託財産留保額」=基準価格に何%(0.1%~1%ぐらい)掛けた額になります。
解約価格となると…基準価格から「信託財産保留額」を引いた額になります。
その額に、口数を掛けると税引き前の換金額になります。
【例】基準価額15,000円のときに100万口換金する場合
<<条件>>
当初元本1口=1円(基準価額=1万口当たり)
信託財産留保額(=基準価額に0.3%)
お客様の個別元本=12,000円
(1)解約価額:
基準価額-信託財産留保額
15,000円-(15,000円×0.3%)=14,955円
(2)税引前換金額:
解約価額×換金口数÷基準価額の口数単位
14,955円×100万口÷10,000 =1,495,500円・・・(A)
(3)税金計算式:
(解約価額-個別元本)×税率÷基準価額の口数単位
(14,955円-12,000円)×10%×100万口÷10,000 =29,550円・・・(B)
(4)税引後手取額:
税引後手取額:(A)-(B)=1,465,950円
となります。少し複雑ですが・・・
「信託財産留保額」のない、ファンドもあります。
以上、投資信託には様々なコストがありますので、パフォーマンスを計るうえでも知っておく必要がありますね。
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