いろんな出会いがありますが、
心の片隅に残しておきたい出会いがありました
その方は、会ったことも、お話ししたこともない方です
誤解を受けそうですが、あるゲームサイトでお仲間になった方で、
毎日、お仲間同士で挨拶のコメントを書き込みあうのですが、
あるとき、その方の公開日記を目にして、愕然としました
「癌におかされ、数ヶ月の生命」と書いてありました
その方はお医者様で、心療内科や、小児科も診ていらっしゃったようでした
突然姿を消したらごめんなさい、と書いてありました
そして、「自分らしく、生きて、自分らしく命を閉じます」
そんなようなことが書いてありました
お仲間の皆で、いろいろ書き込みをしていましたが、
その方は私たちの想いなど到底届かないくらい高い、強い、純粋な方でした
命の尊さ、生きることの意味を涼しい文面で書き続け
私たちにメッセージを送り続けました
そして、あの震災のとき
病身をおして、東北へ医療グループの一員として入られたのです
数ヶ月の命と聞いてから既に数ヶ月が経っていたのに。
そして、最後の日記には
「こんな所にとどまれないのに、もっと奥までいかないと、意味がないのに、
自分だけの力では何も出来ない。悔しい。もっと力があれば・・・」
そんなことがかいてありました
国の判断でその医療グループの作業は終わりにせざるを得ないということだったようです。
その日記を最後に彼はそのサイトを退会し、二度と現れませんでした。
何度も私たちに「大切なもの」についてメッセージを送り続けたまま。
あの人は、
この夏を、この差すような日差しの夏を、
どうか、どうか、どうか・・・
月の廊下を渡りし君よ
夜のさざ波 さやさやと
小船うかべて 月 仰ぎ
蒼きその影 何想う
振り向くその瞳に 穏やかな
笑みすら浮かべ さて 行かん
月の廊下を渡るとも
君の姿は
消えまいぞ