大阪松竹座「関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念 七月大歌舞」 | 美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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#観劇記録

 

七月大歌舞伎は初めて。大阪松竹座で友達と観てきました 



一、小さん金五郎

大森痴雪 作、戸部銀作 補綴、今井豊茂 演出


金屋橋の金五郎 鴈治郎

芸妓額の小さん 孝太郎

芸妓大村屋のお糸 壱太郎

太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎 隼人

千草屋女房お縫 寿治郎

広瀬屋新十郎 彌十郎

女髪結お鶴 扇雀


二、藤娘

藤の精 菊之助

  俄獅子

芸者 梅枝改め時蔵

鳶頭 隼人

鳶頭 萬太郎


初代中村萬壽 襲名披露狂言

三、恋女房染分手綱 重の井

五代目中村梅枝 初舞台


乳人重の井 時蔵改め萬壽

自然薯の三吉 初舞台 梅枝

近習文吾左 歌昇

近習源吾左 隼人

局雲の井 吉弥

侍女若菜 扇雀

本田弥三左衛門 歌六


美しい祝幕は千住博さん。



まずは上方の世話物「小さん金五郎」。

 

若者世代の三角関係と大人世代の三角関係が絡み合いながら軽快に話が進む、江戸時代のラブコメディ。これが予想外に面白く、客席でもくすくす笑い声が🤭 登場人物同士の軽妙なやりとりが楽しい。最後はえぇっ⁉️と個人的には驚きと笑いの結末に。


扇雀さんのお鶴、いいキャラだった〜。若手の隼人さんx壱太郎さんの息の合ったやり取りが見れたのが嬉しかったです。でも、個人的なダントツは彌十郎さん演じる新十郎。めちゃくちゃカッコよかったです。声がいい!大人の包容力と色気💕金五郎よりだんぜん新十郎だと思うんだけど、江戸時代の女衆は金五郎に夢中。


次に舞踊を2本。


「藤娘」、不安になるぐらいの真っ暗闇からのぱっと明かりがついた時の華やかさ。藤の花いっぱいの舞台も衣装も美しい菊之助さんのほろ酔いの踊り、色気がありました。長唄も楽しかった。


「俄獅子」、華やかな踊りが楽しかったです。鳶頭を従える梅枝改め時蔵さん、クール・ビューティー!


最後に「恋女房染分手綱」。

とにかく初舞台の梅枝くんが可愛かった☺️

親子の別離を描いたお話なのだけど、「いやじゃーいやじゃー」と駄々をこねる調姫と、子どもにしてやられる真っ赤な衣装の赤爺こと家老役の歌六さん、そして梅枝くんの可愛さで、哀しすぎる雰囲気にならない舞台でした。吉弥さん演じる局雲の井の雰囲気が、いかにもお局的で、個人的にとても好き。

でも、よくよく考えると、主君への忠義>子への愛を取らざるを得なかった、乳母の切ないお話。


今回も楽しかったです☺️

夜の部の仁左衛門さんも見たいなぁ。