京都国立近代美術館で見た横尾忠則さんの絵が面白かったので、行ってまいりました。
目の前の建物は神戸文学館。
美術館の建物は、村野藤吾の建築です。
横尾忠則さんは1936年兵庫・西脇市生まれの美術家。「寒山拾得」をテーマにおよそ1年の間に描いた102点の新作が並ぶ展覧会です。
#ざっくりですが、3日に1枚の驚異的な制作スピード😳
東京で開催されていた時から密かに気になっていました。テーマは日本画好きなら絶対知ってる「寒山拾得」。あの、にたぁと笑っている不気味な童子二人です。私もいろんな画家が二人の絵を描いているのを見ましたが、これは🤣
横尾さんの絵が日付順に並んでいるので、どんなことを考えて描かれたのかが分かるのが、すごく面白い。
1枚目の作品。集団の中の寒山拾得って新鮮です。
割合最初の方から寒山は詩を書いた巻物の代わりにトイレットペーパーを、拾得は掃除をする箒の代わりに掃除機を装備。集団の中で結婚式のゲストになったり、マラソンしたり、ドンキホーテになったり、掃除機が箒に戻ってハリー・ポッター風になったり、ロビンソン・クルーソーのゴッホやマネの「草上の昼食」も登場。
右下 ロビンソン・クルーソーのゴッホ??
マネ「草上の昼食」。
ドン・キホーテ。
ハリー・ポッター?
ついに便器になってしまった😂
次は何??というワクワク感がすごく面白かったです。
FUSION!
合体!仏像のようにもキュビスム的にも見える。
PARADOX & REVERSAL
やがて、書や箒といったモチーフから二人の関係性に主題が変わって「FUSION」。ドラゴンボールZやんね⁉️😂 さらに進化して、まるで両面宿儺坐像みたいな合体した姿に。さらに「REVERSAL」「PARADOX」へ。
まるで連想ゲームです。「対」の存在は色んなイメージがわきますね。横尾さんのインスピレーションを辿るようで、大いに笑い楽しみました。面白かったです!
#ひょうごプレミアム芸術デーで無料🙌
2020年に横尾さんが初めて手がけた寒山拾得。
📝寒山拾得(展覧会公式HPより)
中国は唐の時代に生きたとされる寒山と拾得。世俗から離れ、詩作に耽る一方でぼろを身につけ奇行をはたらく。しかし実のところ彼らの正体は、文殊菩薩と普賢菩薩であるという…