福田美術館に続いてもう一つの会場の嵯峨嵐山文華館へ。
福田美術館の近代美人画と、そのルーツとなる浮世絵のコレクションが紹介されています。
●小田富弥「秋宵」大正〜昭和時代
●岩佐古香「朝顔日記図屏風」右隻 大正〜昭和時代
今回のイチオシ。全く知らない画家でしたが、指の先まで美しい。
#うまく撮れなかったので、全体写真はなし🙏
画題は、人形浄瑠璃や歌舞伎の「生写朝顔話」から。主人公・深雪は愛し合った男と何度もすれ違う数奇な運命を辿る。彼女がついに男と再会を果たす直前の、クライマックスの場面なのだそうです。目を閉じているのは流浪の果てに失明しているから。ちらっとあらすじを確認しましたが、ドラマチックなお話のようです。お芝居も見てみたくなりました。
●鳥文斎栄之「蛍狩美人図」江戸時代、18-19世紀
浮世絵で一番素敵だと思ったのが、鳥文斎栄之の美人画。とても好みのお顔でした。
江戸中期に流行した派手な色をあえて使わず、墨・薄墨・鼠を基調として、わずかに色を添える「紅嫌い」という表現なのだそうです。
●上村松園「雪女」1921年
●北野常富「美人」大正〜昭和時代
奥に見えているのは島成園「舞妓」1921年。
描かれているのはビーズの灯籠だそうです。黒の使い方が素敵な作品。
その他、伊東深水の「狐火」「ささやき」など美しい作品がいくつかあり、伊東深水の良さを知った展覧会でもありました。
好みの別嬪さんを見つけるのが楽しい展覧会でした✨