大阪中之島美術館「モネ 連作の情景」 | 美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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#たまには家族でミュージアム

 

「オール・モネ」で開幕前から話題の展覧会 家族を誘って行ってきました。


積みわらは初めての連作とされる。


クロード・モネは1840年フランス・パリ生まれ、印象派を代表する画家です。

連作とは同じテーマやモチーフに基づいて一連の作品を作ること。

今展覧会では、同じ場所やテーマを描いた絵が数枚並べられ、モネの絵画が時を経てどのように変化したのか、また季節・時間・気象を変えて変わりゆく自然をモネがどのように表現したのか、を連作を中心に読み解く試みがなされています。


初期から晩年までまとまった数のモネの絵を見たのは初めてで、画風の変遷を体感することができました。

 

●「ルーヴル河岸」 1867年頃、パリ


初期から豊かな色彩が使われ、とてもきれい。波立つ水面や光をたっぷり浴びた緑の描写が美しい。

 

サロン落選後、短い筆跡を重ねたような絵のタッチがどんどん大胆になっていったのが分かりました。


 「ラ・マンヌポルト(エトルタ)」 1883年、エトルタ

1886年のものと並べて展示してあり、ほぼ同じ構図だけど印象が全然違いました。


 「ジヴェルニーの積みわら」 1884年、ジヴェルニー


 左「積みわら、雪の効果」 1891年、ジヴェルニー

 

その後さらに画風が変化し、ぼうっとした輪郭を失ったような画風に変わっていきます。何故なのかと思っていましたが、画家自身が描きたいと思った対象が「瞬間性ーとりわけ周囲を包むもの、至るところに輝く均質な光」(モネ自身の言葉、図録より)へと変わったからだということを初めて知りました。


●「睡蓮」 1897-98年頃、ジヴェルニー


●「睡蓮の池」 1907年、ジヴェルニー


●「睡蓮」 1914-17年、ジヴェルニー


●「睡蓮の池」 1918年頃、ジヴェルニー


「睡蓮、榊の反映」 1916-19年


また、モネは自身の絵を連作で見てほしいと望み、個展でそのように展示したり、睡蓮の連作を寄贈したオランジュリー美術館には、具体的な連作の展示方法を遺言で残したりしています。この展覧会は、ある意味モネの見て欲しかった展示方法に近いのかもしれません。


●「ウォータールー橋、曇り」 1900年、ロンドン


●「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ」 1904年、ロンドン


●「ウォータールー橋、ロンドン、日没」 1904年、ロンドン

この3枚が並べて展示されていて、本当に美しかった💓私の思う「モネ」のイメージです。


●「芍薬」 1887年、ジヴェルニー

「藤の習作」 1919-29年、ジヴェルニー


モネの絵は、とにかく明るくてきれい。

出てくる感想は、本当にありきたりですが、「明るい 楽しい きれい 美しい 幸せ」こんな感じ。ポジティブなイメージが溢れ出て、癒されます。

休日で大変混んでいましたが、堪能しました。混雑対策に音声ガイド、おすすめです。図録も解説が充実していて良かったです。


 


 

 

 

📝モネの生きた時代のフランス

#何回調べても覚えられない時代😅

#自分メモ

 

市民革命の名残の時期。


1789 フランス革命

1792 第一次共和制、ロベスピエール

1801 第一帝政、ナポレオン

1814 王政復古、ルイ18

1830 7月王政、ルイ・フィリップ

 1840 モネ生まれる

 1845 家族でル・アーヴルに移住

1848 二月革命、第二共和制

1852 第二帝政、ナポレオン3

1853 クリミア戦争

 1859 パリに戻る

1861 メキシコ出兵

1870 普仏戦争、第三共和制

 1870 サロン落選

 1874 1回印象派展

1914 第一次世界大戦

 1926 モネ亡くなる