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テーマが源氏物語とくれば見ない選択肢はありません😊
源氏物語を描いた⽇本画を各場⾯の解説などとともに紹介する展覧会です。
●北野恒冨「紫式部図」
●百人一首 紫式部「めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」
●梥本一洋「夕顔」
第4帖「夕顔」より。
●神坂雪佳「舟遊祭之図」
第24帖「胡蝶」には六条院の春の町の池に竜頭鷁首の舟を浮かべて遊ぶ場面がある。初夏の嵐山で車折神社の神事「三船祭」でこのような舟遊びが再現されているそう。見てみたいです!
●山本素軒「源氏物語図屏風」
第23帖「初音」より。
●作者不詳「明石・澪標図屏風」
第12帖「須磨」、13帖「明石」より。
●作者不詳「源氏物語図」
第18帖「松風」より。明石の姫君と初めて対面する光源氏。姫君がお人形のように小さい😂 これはそのように描く、という伝統画のお約束なのかな。
●狩野玉円永信「源氏五十四帖図」
人物を描かず、象徴となる道具や背景だけで場面を連想させる「留守模様」というものらしいです。楽しむには深い教養が求められそうです。
●狩野山楽「源氏物語押絵貼屏風」
第5帖「若紫」より。
この美術館があるのは、光源氏の妻の一人・明石の君が明石の姫君を連れて上京し住んでいた「大堰の邸」があったと設定されている場所の辺りです。源氏が大堰の邸を訪れるのが第18帖「松風」。他にも野宮神社、清涼寺、大覚寺など物語に出てくる場所も近く、絵を眺めながら想像が膨らみました。
とても凝っていて状態も良いのだけれど「作者不詳」である作品が多かったです。誰が描いたものかは分からなくても、大事に受け継がれてきた作品が多いのではないでしょうか。源氏物語という画題にはそんな魅力がある気がします。
全ての絵に場面の解説があり、文章を読んでは絵を見る、を繰り返して楽しい時間でした。