日本を代表する7人の女性切り絵作家の代表作や新作を展示する展覧会です。
全て紙という平面的な素材から作り出される作品ですが、生み出される形はさまざま。昔懐かしい版画のようなイメージのものから、超絶技巧の繊細なカッティングのもの、紙って平面ではなく実は立体だった?と驚かされるもの、デザインの美しさに心引かれるものまでさまざま。
私の写真では紙の表情が伝わりにくいのが悔しいですが、ポストカードがあったもののうち、気になった作品たち。
●SouMa「枝垂れ玉花」
立体作品です。これが全部紙でできているだなんて、にわかに信じ難い。しかも、一枚の紙からできているらしい。どうなってるの⁉️ほぼ全ての作品が下絵なしの一点ものだそう。
●SouMa「Robin」
写真で伝わりにくいのですが、破れたようになったり糸みたいになったりしている。ベースは平面ですが、立体的です。見れば見るほど不思議な作品。
●切り剣Masayo「福龍」
超細密な切り絵。白と黒しか使わないと決めているそうです。切るという技法のみで、陰影が表現されています。フクロウの輪郭は遠目に見ると紙を破ったようなふわっとした輪郭だけど、近づくと細かく切っているのがわかる。
●切り剣Masayo「昴然(孔雀)」
この作品も素晴らしかった。場所によって羽の質感が違って見える。
●松原真紀「願い」
切り絵の繊細さが美しいこのハガキは雛祭りの時期に飾るつもり🎎
●松原真紀「メイさんの日」より
デザインが美しくてオシャレな作品が多かったです。
●柳沢京子「満月だよ「黄」より」
懐かしい感じの作品も素敵。
切り絵の作品展を目にすることが多かった今年。作家は全員違いますが、その度に驚きました。この繊細さ、紙という素材から飛び立たんばかりの独創性。素晴らしいなぁ、と。今回も美しい切り絵の世界を見れて楽しかったです。