前回の続きです。建物とお庭も素敵だったので、少しご紹介。
大和文華館は近畿日本鉄道50周年を記念して1960年に開館した東洋美術の美術館です。初代館長となる美術史家・矢代幸雄によって14年かけて美術館作りが進められました。
美術館は自然園「文華苑」に囲まれた蛙股池をのぞむ高台にあります。蛙股池は、日本最古のダムと言われ、日本書紀にも出てくるそうです。
門から美術館へと続くアプローチが素敵でした。
自然との調和を重視した美術館を設計したのは吉田五十八。壁は蔵のようなデザインで、海鼠壁(なまこかべ)と呼ばれるものだそうですが、正面から見た全体の印象は平城っぽい。裏に周ると、高床になっていて宝物庫という感じ。複数のイメージが混ざった不思議な印象を与える建物だと思いました。
右側が展示室。左側エントランス部分と廊下で結ばれている。
裏側
中は残念ながら撮影不可。入り口から展示室まで真っ直ぐに伸びる広い廊下が素敵でした。展示室中央には竹の庭があるそうなのですが、私が行った日には締め切られており確認できず。次回は見てみたいです。