大阪高島屋グランドホール「京都 細見美術館の名品ー琳派、若冲、ときめきの日本美術」 | 美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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大阪高島屋に「京都 細見美術館の名品ー琳派、若冲、ときめきの日本美術」を見に行きました。


細見美術館の開館25周年記念展です。

個人的に、細見美術館といえば琳派。まだ通っていなかった時期に見逃したものがたくさんあるので、総覧できるのは嬉しい企画でした🙌

 

会場に入ると華やかな花車が描かれた金屏風がお出迎え。気分が上がります⤴️

 

細見家三代で蒐集した日本美術品のうち、コレクションの原点となっているのが神仏に捧げられた美だそうです。仏画や懸仏、法華経などが出ており、美しかった。掛け軸の表具も上品。

三代目である細見美術館館長が紹介ビデオでおっしゃっていたのですが、神仏に捧げるために一心に作られた、名も残っていない人々による作品は美しい、と。私もそう思いました。

 

七宝の作品も印象に残りました。

●七宝夕顔文釘隠

桃山時代。聚楽第で使われていたものだそう。釘を隠す為にこんな豪奢な飾りがあらゆる場所に使われたかと思うと目眩がしますね。桃山文化の豪華絢爛な美術、苦手だったけど面白さを感じるようになってきました。

 

一番楽しんだのが琳派の作家たちのコーナー。琳派は、平安時代の美(大和絵など)を江戸時代に再評価、再興したという側面もあるようです。

#小規模ルネサンスみたいな感じ?違う?😅

 

家系や弟子を取る形ではなく、私淑により断続的に継承されたスタイルであるため、傾向は似ているけれど、作家により個性が強く出ているのが面白い。

#私淑とは、尊敬する人に直接には教えが受けられないが、その人を模範として慕い、学ぶこと。


たらし込みの表現と、縦にすっと視線が誘導される感覚が気持ち良かったのですが、それが琳派っぽさの一つかなと勝手に思っています。


●酒井抱一「桜に小禽図」 


江戸後期。本当に美しい作品です。大好きな絵にまた会えて嬉しい💓


●酒井抱一「白蓮図」

江戸後期。上品で美しい構図、この人の絵が好きです。本物はもっと素敵。


●中村芳中「朝顔図」

江戸後期。丸っこくて可愛いんだけど、可愛いだけじゃなくて美がある。色の使い方も好き。「月に萩鹿図」という絵も素敵でした。


●神坂雪佳「十二ヶ月草木図 二月 柳に椿」

大正時代。神坂雪佳の作品を見てると、デザインとアートの境目って何かなと思う。神坂雪佳はデザイナー?画家?両方?


●本阿弥光悦   俵屋宗達 下絵「月梅下絵和歌書扇面」 

江戸前期。琳派創始者達の作品もありました。

 

細見美術館では、近年人気の若冲を早くから見出し、蒐集をしていたそう。


●伊藤若冲「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」


江戸中期。


会場には墨で描かれた若冲の鶏の屏風が2点出ていて、好みでした。弟子の若演の鶏の絵も面白かったです。


 

未見の作品もありましたが、知っている作品も多く楽しめました。やっぱり琳派好きだなぁ💕また特集展が開かれますように。


#細見美術館館長が会場で解説をしていらっしゃいました

#最後のビデオコーナーでご本人と気づく

#解説聞いてみたかったな

#ぶらっと行くのですが

#最近、作家さんなどのご本人遭遇率が異常に高くて何だか得した気分に🤭

#東京、名古屋、静岡、長野に巡回予定