2014/5/16放映の’金スマ’は上記本をもとにつくられたドキュメントでした。
番組ラストにビデオ出演していた矢田部孝司さんあつ子さんの書いた上記タイトル本は、周防正行監督が《それでもボクはやってない
》を撮ろうと思ったきっかけになった実話本です。
特に都会に住んで満員電車に乗る人には読む価値大です。
金スマのつくったドキュメントはバラエティとは思えない出来でした。言葉は失礼ながら、深刻なテーマをこれだけ面白く(グイグイ惹きつける)つくる才は素晴らしく、ギャラクシー賞に値する作品だったと思います。番組終了後のネット反響が小さくないのもむべなるかなでした。
番組の内容は次のとおり↓
2000/12/5朝、西武新宿線で起きた痴漢えん罪です。
http://news-naoei.blog.so-net.ne.jp/2014-05-16
もっと世に知られるべき存在として、矢田部夫妻も利用した、えん罪事件での支援活動などを行う日本国民救援会
を挙げておきます。
印象に残った話として、裁判中の心中未遂・起訴と同時に一時的に自主退社せざるをえなかったこと(無罪確定後に復職)・丹念な立証にもかかわらず思い込みを貫いて実刑判決を出す裁判官がいること(秋葉康弘裁判長、現在は福島地裁所長)、推定無罪なんて教科書の話にしか過ぎないとすると至極残念です。
そして、衝撃的な数値として、1審の実刑判決(2001/12/6)から2審の逆転無罪判決(2002/12/5)となるまで、1審では6名、2審では9名に増員した弁護団のトータル活動費用に(※反証に要した電車での行動再現ビデオの作成代なども含みます。)600万円かかったにもかかわらず、無罪になったことの刑事補償はわずか115万円にしか過ぎなかったことが挙げられます。
えん罪は、巻き込まれた人の職場を、家庭を、人生を狂わせます。話せばわかるはずと信じていても、捜査機関はろくに聞く耳を持ってくれないのが現実のようです。
えん罪は絶対に無くさなければなりません。
えん罪被害を拡大しているのが人質司法であり密室取調であることは、この体験談からも明白です。
これらを無くすことが、正しい司法に変わる一歩です。
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