#707 東電PG東洋製缶久喜線No.5建替工事/蓮田線No.57 2024/3 | 関東土木保安協会

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関東土木保安協会です。
昨夏に来て以来の半年振りの東洋製缶久喜線の建替工事現場に来てみました。
遠目で進捗を見ていましたが、新しい鉄塔に電線の支持が移りつつあるようです。


前回分↓

左が仮移設の鉄塔で東洋製缶久喜線仮No.5、右が元位置建替の新設鉄塔です。
前来たときは新鉄塔が建ったばかりでしたが、今回は電線の支持も一部移設されていました。
上段が東洋製缶久喜線、下段は東久喜線です。
両線ともに2番線のみ移設されていました。


鉄塔間にはメッセンジャーワイヤーでしょうか、張られているのがわかります。
朝来たところですが、掲示にはこの日地線移設が行われると書いてありました。


新鉄塔の足元です。
番線札が2番線側しかありません。
ちゃんと移設状況により付けていくのですね。
そうですよね、工事期間中は移設時以外は通電させてるわけですものね。
常に設置物と掲示物のミスマッチが無いように計られているのはさすが工事中も止められない現用設備だなぁと思います(目がキラキラしております)。


新鉄塔には蓮田線No.57のプレートがありました。
今までは蓮田線は少し手前の姫宮線との接続箇所で名前を東洋製缶久喜線に変更していたのですが、そこから続番で蓮田線となったということですね。


今回の工事は東洋製缶久喜線を北東京変電所に接続する系統変更に伴うもののようです。
工事後は北東京変電所までは全て蓮田線、今回建設しているこの蓮田線No.57から分岐する以降の送電線が東洋製缶久喜線となるのでしょう。


ところで、現東久喜線となっている下段の送電線も同じ系統変更がかけられていますが、この東久喜線は供給先の変電所名が由来です。
蓮田線が東洋製缶久喜線と名前を変える前からこの線路名を名乗っているので、この区間が蓮田線を名乗る場合は東久喜線は何を名乗るのだろう?となりますが、東電PGの発表資料を見ると、
この前の大針線という名前が続くようです。これも供給先の変電所名になるため、この区間だけ新設線路名が生まれるのかな?とも思いましたが、そうではなさそうです。


まだまだ移設に伴う機材が置かれています。
資料によると、蓮田線No.57~No.60までは2023/9までに使用開始、北東京変電所構内の線路は2024/2までに使用開始となっています。


このNo.57の先にある鉄塔も前来たときは工事中でしたが、今回はほぼ完成した姿になっていました。
近くに行ってみます。


こちらは当然続番となるのでNo.58となっていました。
蓮田線/大針線No.58となりますでしょうか。


綺麗なできたてのフーチング基礎です。
これで終わりでも良さそうですが、砂利の部分は全部コンクリートを流すようです。
すぐにNo.57と同じような綺麗な基礎が出来上がると思います。


鉄塔一基。
敷地も部材も、建てるのにこれだけの工事を伴います。
これを何基も建てるのは凄いことだよなぁといつも思います。


もうすぐできそうな東洋製缶仮No.5の建替工事。
「No.仮5」の名前の希少さを味わえるのも、あと少しかもしれません。