前回の続きです。
北浦和駅入口の交差点を北から南へ渡ります。
ちょうどこの交差点の下を武蔵野線が走っているようです。
何気なく通っていた中山道も、こうしてよく見てみると、背の高いビルが避けているようなラインが見えてきます。
中央に見える白い外壁の2階建ては、北浦和四丁目の自治会館でした。
なんとなく、線路上らしい借地使用なのかな?とも思います。

▲北浦和駅入口交差点付近
この撮影場所の背中側が北浦和公園になります。
武蔵野線は北浦和公園の東側を南へ抜け、ややカーブしながら常盤小学校の校庭の下を通過していきます。

▲北浦和公園。この下を武蔵野線が通過している
校庭の南側の住宅地でなにかがないかと探してみると、境界杭がありました。

▲常盤小学校の南側路地
何の変哲もない住宅街ですが、探してみるとしっかりとあるものです。
街並みとしては線路に区切られたような痕跡はないのにも関わらず、境界杭だけがその埋設物を語るというのが面白いです。

▲探してみるとしっかり杭があった
さらに南に向かうと、それらしい痕跡がありました。
大きなマンションが二棟建っていますが、碁盤の目に抗うかのように棟の間に斜めの空間があります。

▲マンションの棟間にも空間がある
ここは浦和常盤ザ・レジデンスというマンションで、東西でそれぞれ棟があり、イースト、ウエストと名付けられているようです。
建物は、イーストの方はL字型に、ウエストは斜めに建てられ、まるで斜めに埋まっている何かを避けるような立地です。
武蔵野線が埋まっているため、制約があるのでしょう。

▲敷地に対して不自然に斜めの建物
元々は工場のようなものが建っているようが確認できましたが、当時から埋設物を意識したような建ち方でした。
14階ほどあるようですが、これだけ高い建物だとくっきりとその空間が浮かび上がります。

▲このマンションも武蔵野線を避けるように建っていた
そしてマンションを過ぎると、今度は高齢者居住用の建物が現れます。
こちらもしっかりと斜めにラインが入ったような立地でした。
複線トンネルが浮かんでくるようです。

▲マンションの先にあるこちらも不自然な空間
もしやと思い探してみると、敷地西側の塀のブロックの間に境界杭が何本か埋まっていました。

▲さらに先に進んだところ。左には境界杭が
そのうち見えるものがあったので覗いてみると、しっかりと「工」マークが。
国鉄境界杭でした。

▲しっかりと国鉄境界杭だった
もうすぐトンネルが地上に出てきてしまうのですが、最後に面白い物が待っていました。
歩道橋なのですが、十字路に対して対角線に建っています。
これも今までの流れを見ればもう明らかで、ちょうど武蔵野線のトンネルを跨いで建設されているためにこんな設計なのだと思われます。

▲不自然に斜めに道路を跨ぐ、仲町小前歩道橋
反対から見るとこの様子で、このすぐ南側で、歩道橋間の延長線上にトンネルが這い出てきます。
学校があるので歩道橋は作りたいが、敷地もなく埋設物の制限がある、その為に螺旋階段を設けて、十字路の対角線上を結ぶような歩道橋を建設したようです。

▲どうやらこれも武蔵野線不干渉の産物らしい
プレートがありました。
建造は1973年2月で、武蔵野線開業の2ヶ月前でした。
これを見ていると本当に埋設物への干渉しない努力というのは大変ですね。

▲武蔵野線開業直前の竣工
せっかくですので歩道橋を渡ってみました。
歩道橋中央から北東を見ると、手前の幼稚園の奥にはマンションにかけて直線的な空間があるのがわかります。
よく見れば、地図でも地上でも、武蔵野線が埋設されているのが確認できました。

▲歩道橋の上から北東を見ると、うっすらと線路ルートが浮かぶ
歩道橋からすぐ南にあるトンネルです。
ここは騒音問題もあるためか、地上区間ですがコンクリートの躯体に線路が覆われています。
それほど深いトンネルではないというのがわかります。
以上に、武蔵野線の北浦和付近の地上の様子でした。
地上に地下の存在が反映されて、見えないものが見えてくるというのは面白いですね。


















































































































