#675 ドライブスルー店舗 ~幸楽苑の場合~ | 関東土木保安協会

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コロナ禍からの新しい日々が始まりそうな今日、新しい生活様式が提唱され始めた頃に注目されていたのがドライブスルーです。
ここ数年で、新たなドライブスルーの営業形態の店舗が増えましたが、元々意外なところがドライブスルーをやっていたりします。
今回は、ラーメン屋の幸楽苑のドライブスルーに行ってみたいと思います。
幸楽苑は、2023年5月現在で日本全国に約400店舗を展開するかなり大きなチェーンですが、そのうちドライブスルー店舗となると限られます。
比率で言えば全店舗数の総数の10%程度でしょうか。
展開からするに、今現在も試行的営業形態ともとれるため、営業中の店舗が改装や閉店でなくなってしまう前に訪れて記録しておきます。

今回お邪魔したのは埼玉県の杉戸店です。
途切れることのない動脈、国道4号沿いに店を構えます。


看板には大きくドライブスルーの文字。
独自のピクトグラムでドライブスルー対応であることを主張しています。
面白いのが、実際に注文すると、窓口から渡されないというところです。
あとから説明します。


幸楽苑のドライブスルーの注文口です。
ファストフードなど、一般的なドライブスルーの注文口とほとんど変わりません。
自転車用の小さなカーポートでしょうか。


マイクが構える注文口には、見慣れないラーメンとギョウザの写真の嵐。
ドライブスルーでラーメンという、別に取り立てて真新しくはない形態なのですが、まだ多くのユーザーが利用したことの無いであろう画に、私自身も戸惑いました。


ドライブスルーでは、まずこの注文口に車を走らせるところまでは同じです。
その後は、奥に少しだけ見える黄色い枠の駐車スペースに車を移動させ、出来上がりと支払いまで待つことになります。
注文口では注文だけ行い、受け取りと清算は直接車まで店員がやってきて行います。
店員には車の色など特徴を伝えるだけで、どの駐車車両か判断してもらえる仕組みです。
私が訪れた時も昼時1時間くらいいましたが、私以外誰一人このドライブスルーユーザーはいませんでした。


オーダーして待機スペースに車を移動させます。
面白いのが、注文口で「(現金)いくらで払うか?」と確認された点です。
店舗外で店員が清算と商品の受け渡しを同時に行うため、2往復もしてられないですが、清算ツールが電子マネー非対応となり
現金ではお釣りも準備しなければならないという状態です。
このため、例えば万札で払うとなると千円札も持ち合わせていないとお釣りを返金できず困るため、どんなお札で?小銭で?何で支払われるのでしょうか、と確認されるわけですね。
私は2000円弱の注文をし、千円札でと回答しました。


約10分とほど待つと、注文したラーメン、ミニカレー、ギョウザとチャーハンなどが運ばれてきました。
どれも出来立てでとても美味しかったです。
麺がのびないのか?という疑問はパッケージを見て解決でした。
麺とスープが別盛りの容器でした。
容器も保温性が高いようで、しばらくスープが温かいままで頂けました。
美味しかったですね。
余ったスープの処理は考えておいた方がいいですね。
私は家まで持って帰りました。


幸楽苑のメッカと言えば福島県ですが、ここ埼玉県には福島に負けず劣らず他にもドライブスルーの店舗が数多く存在します。
こちらは上州への大動脈、国道17号沿いに店を構える北本店です。


こちらにも堂々のドライブスルーのピクトグラムが描かれています。
公式サイトの店舗検索でもこのアイコンが用いられています。


店舗駐車場です。
まるでこっちがメインと主張するかの如く、白線枠を消し去ってドライブスルーの掲示がされています。
店員の移動を考えると、出入口に近いところとなってしまうのは必然です。
杉戸店でもメインの出入口から店員さんがいらっしゃってました。



同じく真新しいドライブスルーの注文口。
基本的にはこの形態で設置されているようです。
受け取り口は設けず注文だけ別口で受ける、これだけなら携帯電話による駐車場からのオーダーで事足りそうですが、あえて注文口と待機場所を設けている辺り、ドライブスルー事業への力の入れ具合が窺えます。


もう一店舗ご紹介。
こちらもまた比較的近隣の蓮田店になります。
これまた日々混み合っている埼玉県道3号線の脇に軒を構えます。
大型のラーメンの文字の上にはサイネージが。
これまたロードサイド店舗の時代の変遷を感じさせます。


こちらの蓮田店は野菜ラーメン幸楽苑ブランドで、黄色でなく緑色ベースの看板類を使用しています。
緑色ベース店舗でドライブスルーはさらに見慣れないのかもしれないですね。


同じく、他の駐車枠を払い除けての堂々のドライブスルーレーンです。
食事中のお客さんからの視線も熱い中、オーダーすることになります笑。
最近はラーメン以外にも展開を進める幸楽苑グループ、蓮田店にはから揚げ屋がプレハブを構えていました。
個人的にはこっちの方がドライブスルー需要あるのかな?と思った次第です。


折角なので、後々貴重になるかもしれないであろうメニュー表をアップで記録します。
普通のメニューの他に、テイクアウトに適したファミリーセットなども大きく載せているのがポイントですね。
ラーメン以外の比率のが高いことに気付きます。
先程話した残り汁の処理や、冷めたりのびることを考えると躊躇する方も多いのでしょう。



ということで、幸楽苑のドライブスルーを訪れてみました。
弁当業界すらなかなかないであろう、ドライブスルー。
ラーメンなどの中華料理形態での大規模な運営は幸楽苑が初めてではないでしょうか?
皆さんも是非、試行錯誤を持って展開に挑む幸楽苑のドライブスルー、その味を一度車で訪れて楽しんでみては如何でしょうか。



〈参考〉
・幸楽苑 : 公式ホームページ