小山ゆうえんち跡の犬伏線の続きです。
犬伏線8号から送電線は思川を渡河し、西へ向かいます。
向かった先の10号鉄塔にて西小山線が併架の大平線から南へ分岐します。
今回のご紹介はこの西小山線です。
西小山線は鉄塔僅か5基の短い送電線です。
1985年に建設されたこれらの鉄塔は、よくある環境調和型の鉄塔(鉄柱ですかね)です。
この子達は色が面白く、堤防脇の田んぼの中ながら、茶色をテーマにおめかししているようです。
茶色の碍子をつけているほか、3号鉄塔までは茶色の鋼管柱で建設されています。
▲大平線からの分岐
茶色というと、山中の鉄塔でよく見られ、公園内などでも周囲との調和を目指して建設されることもよくありますが、このような立地で茶色は目にとまります。
関西電力エリアなどでは比較的よく見られますかね。
▲田んぼの中にぽつんと佇む姿が可愛らしい
何か景観を守るべきものがあるのかと言われると、その気配はありませんし、敷地の問題はあるかと聞かれると特になさそうと答えたくなってしまう、そんな立地にして、3基が環境調和型鉄塔で建設されています。
1箇所、私立高校の野球グラウンド脇に立地していますが、それが起因でしょうか。
▲若干色褪せ具合が気になるところだ
高さは36m。
この規模ではごくごく普通の高さの鉄塔です。
▲昭和60年の竣工だ
このように、鋼管柱でも茶色に塗ると落ち着きがありますね。
▲鉄塔下の様子
足元はこの時代によく見られたような緑のフェンスで囲まれています。
しっかり四角鉄塔の敷地を有している辺り、建て替えなのか、設計変更なのか、計画通りなのか、何でしょう。
▲一番奥の4号鉄塔で再び渡河する
田んぼの中の癒し君達、目立たないつもりが、逆に目立って見えてしまいました(笑)。