…ですね、こちらでは。
2か月ほどブログを一切触っていませんでした。
私が愛していたドイツ語圏が崩れていくのでは…という喪失感から、
何かをまとめる、という気分にもならなかったのです。
というのは、欧州の事情があまりにも酷いので、
私も何てコメントしていいのか分からなかったのです。
年始のケルンの「難民」の犯罪だったり、
難民を首相官邸に連れていった首長の話だったり…色々起こり過ぎました。
でも、この件について、「話しにくい」と感じていたのも正直あります。
その「話しにくさ」の正体がつかめてきたので、
あえて今回はその話をしたいと思います。
今回は、「べき論」「正論」から離れて、はっきり言いたいと思います。
口先だけの「人道主義」なんてヤメにすればいいのです。
むしろ、今回の難民騒ぎに関する「べき論」「正論」は、傍から見ていて、不愉快でしかないのです。
正直、我慢してまで「難民」を受け入れるのは、しんどくないですか?
だったら、受け入れるのはヤメにしませんかね。
その代わりに今ある「難民キャンプ」で、何か仕事でも創れないものですかね。
…と、
「難民を受け入れるべき」という「正論」を一回脇に置いたらどうでしょうか?
というのが私の考えです。
爆撃をヤメにして、「難民」をもう無理やり受け入れなくてもいいんじゃないですか?
おそらく、こんなことを言うと、二言目には、
「レイシスト」だの、「差別主義者」だの、「人権が…」だの、言い出す連中が出てくるかと思います。
言いたきゃ、どうぞ言ってください。
人が生きやすくするために人権を主張するのは大いに結構ですが、
主張すればするほど、
人が生きにくくなるのであれば、それは本末転倒じゃないのでしょうか?
誰かの犠牲の上に成り立つ「人権」なんて、そんなバカな話あってたまるか、と思いませんか?
「人権、人権」という人たちの論理で敢えて話をするとすれば、
「難民」と呼ばれる人たちにも平穏に暮らす権利はあるのでしょう。
そうであれば、元々そこにいた人にも、平穏に暮らす権利はあるはずです。
そこが完全に置き去りにされているように思うのです。
でも、ここからが重要ですが…
「度を越している」と感じて、「嫌だ」と言おうものなら、「差別主義者のレッテルを貼られる」ものだから、言いたくても言えないのです。
そもそも、受け入れ側が一方的に我慢する理由もないのです。
我慢しろ、と言って我慢できるものではないのです。
我慢を強いた所で社会が持つわけがないのです。
それは、この年末・年始の様子を見れば、一目瞭然です。
それこそ、「人権・人権…」と言う人たちが、蛇蝎のごとく嫌う「ナチズム」「全体主義」と何が違うのですか?
そんな「不健全さ」が戦後というより、近代を通して存在していたのです。
戦後ドイツが、「ナチズム」に関しては徹底的に封殺してきましたが、
教条的にダメと言っても、効果がないどころか、
かえって酷い結果になってしまったように思うのです。
奇しくも今年になって、「我が闘争」が出版されますが、
正直、遅すぎたと私は感じています。
「我が闘争」が、2016年1月に再度出版
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11992670896.html
表向きはどの国も「人種差別」自体には、眉を顰めますが、
20世紀前半では、「人種差別主義」的な考え方自体は、残念ながら欧州内各地で見られていた現象でした。
でも、「人種差別主義」的な考え方が消えてしまった訳ではなく、表に出せず悶々としていただけだったのです。
だから、押さえつけても押さえつけても出てきてしまうのです。
今回みたいな、難民の大量流入みたいな現象が起これば、それは暴発してしまいます。
もちろん、現状を踏まえた上で、それでもなお「難民を受け入れた方がいい」と主張する人は、その考えを是非言って欲しいと思うのです。
ただ、教条的に「多文化共生」とか言い出しても、説得力を全く感じませんし、そんな説教する暇があったら、さっさと解決策を考えて欲しいものです。
「安価な労働力」とかいう議論は、これだけ「難民」に関わる社会的コストを考えたら、説得力なんて吹き飛んでしまって、微塵もないように思います。
教条的に差別がダメというのは、「ナチ」と同じくらい不寛容な態度だと私は思います。
それは、かえって差別を助長する結果になっているように思うのです。
だから、しんどいのであれば、「しんどい」と言うのも答えの1つだし、それを受け入れた上で話をするのが、もっと重要なのかなと感じています。
紛いなりにも「民主国家」という建前はありますので、
違うと思うのであれば、正直に違うと言えばいいと、私は思います。
案外、その方が世の中、楽なのかもしれません。
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次回:未定
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