---My life with K--- 高浜寛 公式ブログ

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2匹猫とアンティーク、田舎暮らし、時々漫画家。

NEWS

■単行本『ニュクスの角灯』第5巻11/27発売
 amazonや書店で予約受付中
■リイド社のウェブマガジン「トーチ」で、新連載「ラマン(愛人)」12月下旬開始予定

もう一月も終わりですが、明けましておめでとうございます。

年賀状を出さなくなって(出せなくなって)もう何年も経ってしまいました。海外の仕事を同時にしていると、クリスマス休暇前に何かしらの締め切りがドタドタっとあって、同時に日本の年末進行の締め切りがあって、諸々が正月休みにずれ込み、明けて全部提出すると今度は一月の月刊のしめきり…と、毎年正月は疲れてしまって、他の事まで気が回りません。自然と私に関わる人達もこのサイクルに巻き込んでしまいますので、担当さんもエージェントさんも正月休んだ気がしないだろうなと申し訳なく思っております。
にも関わらず、毎年懲りずに年賀状くださる方々、どうもありがとうございます。元気なのが分かってとても嬉しく思っています。この場を借りて。

そういう風で、年末年始はリフォームを頑張る夫さんを横目で見ながら、ずっと仕事しておりました。扇島歳時記の原稿はなんとか入稿、ダライラマ本の原稿もだいぶ進みました。今年の早いうちには出版できるのではないかなと思っています。

お知らせが色々とありますので、またアップします。まずは新年のご挨拶まで。今年もよろしくお願いします!


普通の椿だと思っていた木。咲いてみたらそれは美しい紅の変わり種。勿体無いので冬眠中の睡蓮の鉢に浮かべました。綺麗。

これまで毎年ここでこの木がひっそりと、こんなに豪奢な花を満開につけている頃、私は何をしていたかと考えてみる。


うーん。なんだか勿体無い気持ちになる。














山の蔦を切ってリースを作りました。本来は待降節の間は紫色のリボンで地味な飾り付けにするそうですが、紫のリボンがなかったのでイルミネーションだけに。でもこの点滅だけのリースとても綺麗。


あと数時間ありますが、メリークリスマス🎄

皆さんの上に幸せと平穏がありますように!



ボロボロの家の方のリフォームは少し遅れています。というのも、外から見るとなんとかリフォームして使えそうな感じだったのですが、ふすまや畳を捨てて床板を剥がしてみると…

↓なんと床下は白蟻が!重要な柱までやられている!大黒柱さえナナメってるし…。これはもうリフォームどころではない、解体じゃないのか〜?と一旦諦めが入りました。


とはいえ、一度プロに見てもらって判断を仰ごうという事になり、同じ地区の引退した大工さんが来てくれました。
大工さん、なんと86才!お若い!

今の建築は出来合いのパーツを組み立てていく工法なので、言ってしまえば大きなプラモデルみたいなもの。でも昔は柱一本から水平をとったり墨付けをしたりして作っていましたので、この年代の大工さんの技術と言ったら驚愕です。後光すら見えてしまいました。

さて、その大工さんにボロ家を見てもらったところ、もう解体したほうがいいよと言われるかと思ったら、全然直せるとのこと。おお!やった!



方法は、簡単に言えば、家の上部分の柱をジャッキアップしている間に腐った下の方の柱をぶった切って綺麗な柱を入れ替え、添木をしてボルトで補強するというもの。これは震災で壊れた家を補修する特集で見たことある!なんか感動。

しかし問題は、現在の木材の規格は昔の家の柱より小さくて、同じサイズの木を買うととても高くつく事。…が、大工さん、しばらく考えてらっしゃいましたが、
「自分で製材するなら、あるよ。こないだ切ったのが」との事。

製材する?え?自分で?


その後車で連れてってもらった山の中に、巨大な杉やらなんやら、切り倒した木材が沢山ある!これは家の柱よりかなりでっかい。確かに製材すれば使えるかもしれないけども。果たして出来るのか?



結局、年明けから大工さんが製材から教えてくださる事になり、見習い大工として一緒に手伝いながら直すことになりました。

この、古民家を自力でリフォームしようというプロジェクト、ディスカバリーチャンネルなんかでやってる、ボロボロの地金みたいな廃車をピカピカにリストアする番組の家版みたい^_^; 大工さんも、「今時よくこんな事しようと思ったね」と面白がってくださって、とっても協力的で有り難いです。

軽い気持ちで山に住んで漫画描こうと思ったのですが、だんだん何屋さんか分からなくなってきています。

と言ってもほとんど夫さんがやっていて私はちょろっと手伝ってるだけで大きい事を言っています。


山の家では、和室の畳を剥がして杉板を貼っています。家のリフォームは主にパートナー氏がやってくれてるのですが、私も作業の合間に1日2時間くらいは手伝って、コーキングやニス塗りなど。ようやく貼り終わって、薪ストーブを置いたら、あら。ちょっとした別荘じゃない。


かかったお金は材料費のみ。薪ストーブは知り合いの腕の良いストーブ職人さんが、引退の時に気合入れて作ってくれたものです。まだ先住人の残した花瓶やら神棚の残骸やらがゴタゴタあるのですが、少しずつ片付けるうちに、雰囲気が変わってくるので面白い。これから薪ストーブの煙突工事、天井はがし、壁を漆喰で塗る作業など、まだまだ沢山やる事があります。

空き家のセルフリフォームについては、いずれ本にしようと思って写真を撮りためていますので、落ち着いたらアイデアをまとめたいです。この家だけでなく、もっとボロボロの家も同時にリフォーム進行していますので、アウトドア雑誌の方や移住者誘致中の自治体さんなど、お声かけ頂ければ何か面白い企画ができるかもです。

作業の合間、最近お友達になった女の子の猟師さんが分けてくれた鹿の赤身で、パートナー氏が削ぎ肉鹿ハンバーグを作ってくれました。鹿肉!最高に旨い!この辺りは魚や猪は沢山いますが鹿はいないので、鹿のとれるエリアの友人と肉魚交換をしています。



私も元々造形コース出身なので物づくりが好きなのですが、同じ趣味の人間が集まって日々空いた時間で家づくりをするというのがとても面白く、良い経験になっています。



しばらくストーカー問題などありましたので、あまり詳細書けずにいましたが、警察の皆さんのご親切な働きにより今は落ち着いておりますので、(昔と違って今はかなり進んだサポート体制があり、何かあるとGPSですぐ被害者がいる場所まで来てくれるシステム!) また可能な範囲で色々アップしていきますね。
ストーカー氏も、根が悪い人とは思いませんが、私とは別のところで幸せを見つけて欲しいです。

Rue de sevres社から発売される仏語版「ラマン」詳細出ました。1/22に書店に並びます。

この本がついに存在すること、大変感慨深いです。と言うのも、最も伝統のあるBD出版社から「マンガ」としてではなく、グラフィックノベルとして出してもらうからです。日本の作家がBDやグラフィックノベルを、向こうの作家と同じ立場の一作家として受けて出す、というのは本当に大変な事。ハリウッドで自分でオーディションを受けて役をもらうのと近い感じがします。2000年初頭に始まった自分のキャリアの中で、何度かBDやグラフィックノベルの企画が出た事はあったのですが、私の場合背景やカラーリングのスキルが足りない事を痛感していて、なんとなく実現せずにいました。それが、パースから再勉強したりゲームのイメージボードの仕事をしたり、カラーも一から勉強し直してだんだんokがもらえるようになり、スタートから20年近く経ってようやく叶いました。そのうちの20代(10年ぐらい)はアルコールやひどい鬱でろくに仕事が出来ませんでしたので、実質30歳超えてからの再スタートで、約10年かかった感じです。

フランスから送られてきた最終稿のPDFを見て、関係者みんな安堵し、いい本になったねと言ってもらえて嬉しかった。私も思ったより綺麗な本になったと思いました。

とはいえ、これまでいつも言ってるのですが、常に仕事を受けすぎていて、全力で思う存分納得いくまで手を入れて描いていないのが残念。いつでも高速&大量生産になっちゃってる。それはいけない。
なので、2020年は連載以外の締め切りのある仕事を受けない方向で考えています。もっとクオリティの高い作品を作るよう頑張りたいです。皆さんどうぞ応援してくださいね。いつもありがとう!^_^



朝からもずが家の窓に激突して倒れていた。脳震盪を起こしているだけかと思い、拾い上げて温かくし回復を祈ったけれど、叶わず、手の中で死んでしまった。長いこと柔らかくて温かな死体だったけれど、3時間ほどすると硬くなってしまった。空飛ぶものをすぐに土に埋めるのは可哀想に思ったので、他の鳥たちに彼女が亡くなったよと教えて、林の中の木のうろにそっと寝かせた。鳥達がお弔いをしたら、後は虫たちがゆっくり分解するだろう。そして森の一部になるだろう。

自分の敷地の者が死ぬと、鳥であっても悲しい。最近口笛で鳥と交信していたので、そのうちの1匹と思うと本当に悲しい。息を吹き返してまた飛び立って欲しかった。

それでも、木のうろに横たわったもずの彼女はとても綺麗だった。美しい山の自然の鳥の姿が、あんなに綺麗だと思わなかった。町の鳥のように汚れ傷付いていない。木の周りにだって、街のようにプルタブやプラスチックの破片みたいなものもない。赤い実や枯れ葉が積もっているだけ。
些細なことなのだけれど、感動してしまった。ここでは本当に純粋に、長いこと静かに自然の蓄積があるだけなんだ。素晴らしい事だと。


数日バタバタしていたら、庭でも紅葉が始まってました。銀杏!きれい!


うちは山といっても深い山中ではなく、登りきってほぼ山頂なので、空がよく見えます。黄色が空に映えてとてもきれい。高地なので冬は雪に閉ざされるらしいのです。地形がダライ・ラマさんの住むダラムサラ にとても似ています。野牛がいれば完璧(ヤギならいる)。


苔の上にも紅葉が。赤くなる蔦は素敵。


野良みかんも、ものすごいたわわになってます。食べてみたら結構いけたので、来年は摘果してあげたらもっと甘くなるかもです。


寒さに弱い種族のこの人も、防寒のためにフリース着用。あんまり寒いと風邪ひいて死んじゃうことがあるらしいので気をつけないといけません。絨毯が順調に破壊されております。


しばらく物凄く忙しくて間が空いちゃいましたが、皆さんお元気でしたか。

うちの動物屋敷にもう一人メンバーが増えました。ダルメシアンのノアです。見事なオッドアイで、右が青、左が黒い目。ちょっと多目のブチブチが目印です。右から見るとクール、左から見ると幼い感じですね。飼おうと決めた時は普通の目みたいだったのですが、大きくなるにつれてはっきりと色が違ってきました。青い方は少し見え方が弱いような感じもしますが、両目合わせるとちゃんと見えてるみたい。それも個性と思っています。

既にいる家犬のチューチュー(名前ね)も結構ワイルドな性格なので、しつけがうまくいかないと2匹で暴れてかなり厳しい状況になるのではないかとびびっていましたが、色々と下調べをして挑戦したら、初日からお座りとトイレを、数日で伏せ、待てまで出来るようになったので、とりあえずホッとしています。ノアが来たら何故かチューチューも急にお利口になったので不思議。

これで猫2匹、ヤギ2匹、犬2匹、人間2匹の大所帯になりました。しぃさんらいらいさんも元気です。

地元の定食屋さんに入ったらちゃんぽんが山盛りでした。これで上ちゃんぽん。特上もあるそうで、上で海老乗せちゃったら特上は何かしらと気になります。これにニンニクチップと塩胡椒、辛子味噌をカスタムして食べる。結構美味しかった。

田舎にいると色々と麻痺してしまいます。とても良い麻痺。ボーッとする。ぼけっとする。景色に見惚れて時間が経つ。山や空や海って、都会で思っているよりもっと美しかったのね。こういう所にいると、なんだか不思議な力が備わりそうな気がしてきます。猪やたぬき達と交信するとかね。