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---My life with K--- 高浜寛 公式ブログ

2匹猫とアンティーク、田舎暮らし、時々漫画家。



今年のイタリア・ルッカにおける、イタリア最大のコミックとゲームのフェスティバル「LUCCA23 comics&games」(11/1〜11/5)に、公式ゲストとして招待して頂きました。


トークやサイン会などのイベントのほか、なんとルッカ大司教区のサポートで、サン・ピエトロ ・サマルディ教会において「高浜寛 秘められた物語」と題して原稿展示をさせて頂く事になりました。会期中、ルッカのジュリエッティ大司教様との対談をはじめ、天草の潜伏キリシタンについてお話させて頂く機会を多く設けて頂いています。長崎三部作からずっと潜伏キリシタンを扱ってきましたが、ちょうどバチカンでも今年ルッカで大きな関連展示をされたらしく、その縁で今回の運びとなりました。


描き始めた頃は、私のキャラクター達や天草・長崎の歴史がこのようにバチカンに声をかけて頂くような展開になるとは思いもせず、なんだか狐につままれたような話です。



会場では長崎三部作に加え、新作「獅子と牡丹」の原稿も一部展示予定。リイド社でもこれに合わせて第一話を公開する予定です。サン・ピエトロ・サマルディ教会では、天草の潜伏キリシタンに関する伝承の残る場所を紹介する動画も投影する予定。こちらは「獅子と牡丹」が進行するにつれて非常に重要なキーになる場所も含んでおり、漫画と合わせて楽しんでいただければと思っています。


イタリアDynit社では、「蝶のみちゆき」のルッカ限定カバーも発売予定✨✨

連載開始についての詳細は、また決まり次第お知らせします✨✨


画像提供) Dynitmanga






本日もペーが墓。前回チェックできなかった植生を見るのと、墓石の正確な向きを調べるため。


大江辺りの習慣では墓石や氏神の頭に藪椿や樫、蘇鉄などを植えてある事から、大樹側を頭として考えると殆ど真北を向いていた。前回長崎を向いているようだと書いたけれど、それは間違いで北向きだった。




また植生は、すぐ周辺に樹齢の高い木々が植えてあるほかは、それほど高齢の木が見当たらないので、この墓が作られた当初は今のように深い藪の中ではなかったかもしれない。




また、すぐそばにテーダ松と思われるフロリダ周辺に分布する3本束の大きな松が植えられていた。元々日本にない種類なので、自然に生えてきたものでないことは確かだ。別名はローズマリー・パイン。フロリダはスペインの植民地だったし、なんとなくロマンを感じさせる話である。


今日は獅子と牡丹第2話に登場する場所の背景資料を撮って回る。夕焼けが綺麗でとっても良かったけど、描く時はこれを4月で雨で暗くなった時間にしないといけないのでちょっと大変。


物語はシーズン1の現代からシーズン2、3と進むごとに過去が描かれていくので、現代のどのシーンが過去何があった場所で展開するかも一応考えて設定しているのである。




「獅子と牡丹」キャラクター設定。主人公、電(あきら)。



天草の地金買取「(株)天竺トレーディング」に勤務する肉体労働者30才。※天竺トレーディングは架空の会社です。ギャンブル依存の父親と二人暮らし。

この絵は担当氏との打ち合わせのために描いたものです。最初もう少し地味なルックスでしたが、少し変えようという事になり、ツナギを着せたり、最初の案よりガテン風味になりました。


新連載「獅子と牡丹」。色々あって、連載開始は11月末になりました。トーチWebにて始まります✨✨


開始前にビジュアル公開の許可が出ましたので、キャラクター設定など、明日から少しずつお見せしていこうと思います😁👍✨✨

\新連載第2回/高浜寛


『薔薇が咲くとき』(原作ミュリエル・バルベリ)最新話を公開しました🌹


02.ツツジが見えてくるto-ti.in/story/rose02


父の遺産相続のために京都を訪れたローズ。父の代理人を務めるポールと詩仙堂を訪れるが……あるフランス人女性の孤独と再生の物語。








天草の民なら誰でも、心の中にきっとあるこの絵。市民センターの緞帳。幼い頃に落語を見たのもバレエを見たのも、原爆劇を見たのも蟹工船を見たのも、ピアノの発表会も、思い出せばいつもここ。島民にとって物語はいつでも、この緞帳が上がる時に始まるのだ。


なぜか気がつくと今月一回だと思っていた能の発表会が2回だという。そのうちの一回は今日の市民チャリティー。私の教室はいま5人しかいないため、忌引の人以外全員出場。狐につままれたような気分で、なんだかよく分からないまま、四海波、羽衣、猩々を口パクして来ました。私は声がハスキーで女にしては高い音か低い音しか出せないので、今日の音域は全然出ませんでした。聞いてらした方、すみません。


普段市民の集まりに出る事がほとんどないため、変な感じでしたが、知らない人々から「新聞の連載、面白かったからまたやって」なんて声をかけて頂き、有り難かったです。だんだん島の有名人になって来た感じ。いや、有名人というか、たまに出没する事があるという、座敷童子か河童みたいな、妖怪的な扱いなのかもしれないです。


今日は全員で謡をしましたが、この次は中旬に一人で湯谷(熊野)を踊らないといけないので頑張ります。


先日投稿したプロジェクト、サーキュライフ(



)「SLEEP」シリーズ。天草の森の間伐材を何か活用出来ないかという事で、サーキュライフというスタートアップ企業が始めたもの。


とは言っても、代表の川原さんはじめ、カメラマンさんやスタイリストさん、その他関わる多くの方々が天草出身。そうでない方々も、天草愛溢れるメンバーです。私達も天草出身かつ在住という事で、声をかけてもらいました。


彼らは木材から紡ぎ、織る素材もさることながら、染めも自然の物を使って服を作っていこうとしています。先日は第26回木材活用コンクールで特別賞「木材共生賞」を貰ったそう。


炭鉱が下火になってから、天草がさびれてしまって久しいですが、民間からこのような活気のあるプロジェクトが出てくる事を嬉しく思います。私達も山に暮らす民として、森に関するプロジェクトに関われる事を嬉しく思います。まだまだ始まったばかりですが、これから面白くなりそうです。


※ちなみにたんこぶはまだ完全に消えてないため、カメラマンさんにはご迷惑をおかけしております😅写真はあんまり目立たない工夫で撮ってもらってます。