国宝 法隆寺中門(ほうりゅうじちゅうもん)
飛鳥時代593-709年
四間二戸二重門、梁間三間、入母屋造、本瓦葺
日本の寺院の門は正面の柱間が奇数(3間、5間、7間等)になるのが普通だが、この門は正面柱間が4間で、真中に柱が立つ点が特異である。門内の左右に塑造金剛力士立像を安置する。日本最古(8世紀初)の仁王像として貴重なものであるが、風雨にさらされる場所に安置されているため、補修が甚だしく、吽形(うんぎょう)像の体部は木造の後補に代わっている。門は現在、出入り口としては使用されず、金堂等の拝観者は回廊の西南隅から入る。なお、門は2018年までの予定で修理中である。
西院伽藍は南大門を入って正面のやや小高くなったところに位置する。向かって右に金堂、左に五重塔を配し、これらを平面「凸」字形の回廊が囲む。回廊の南正面に中門(ちゅうもん)を開き、中門の左右から伸びた回廊は北側に建つ大講堂の左右に接して終わっている。回廊の途中、「凸」字の肩のあたりには東に鐘楼、西に経蔵がある。以上の伽藍を西院伽藍と呼んでいる。金堂、五重塔、中門、回廊は聖徳太子在世時のものではなく7世紀後半頃の再建であるが、世界最古の木造建造物群であることは間違いない。金堂・五重塔・中門に見られる建築様式は、組物(軒の出を支える建築部材)に雲斗、雲肘木と呼ばれる曲線を多用した部材を用いること、建物四隅の組物が斜め(45度方向)にのみ出ること、卍くずしの高欄(手すり)、それを支える「人」字形の束(つか)などが特色である。これらは法隆寺金堂・五重塔・中門、法起寺三重塔、法輪寺三重塔(焼失)のみに見られる様式で飛鳥様式とされる。
ウィキペディアより
国宝建造物というものを語る時、まずはこの法隆寺の西院伽藍を外すわけにはいかないといっても過言ではないでしょう。
1300年のロマンを感じられる空間です。
伽藍の中のピンと張りつめた空気感は最高ですよ。
この中門は西院伽藍の玄関
塑造金剛力士立像
拝観
拝観時間
2/22~11/3 午前8時~午後5時
11/4~2/21 午前8時~午後4時半
拝観料金
個人料金(1名に付き)一般1,500円 / 小学生750円
- 団体料金(30名以上 1名に付き一般1,200円 / 大学・高校生1,050円
中学生 900円 / 小学生600円 - 駐車場あります(有料)
- 聖徳宗総本山法隆寺
- 〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
- 法隆寺公式HP
- アクセス
- *JR大和路線法隆寺駅下車。徒歩で20分。または奈良交通バス(72系統)で、法隆寺駅バス停→法隆寺門前バス停→徒歩1分で法隆寺南大門
- *JR・近鉄王寺駅下車。奈良交通バス(62・63・92系統)で王寺駅北口→法隆寺前バス停徒歩3分
- *近鉄橿原線筒井駅下車。奈良交通バス(63・92系統)で筒井駅バス停→法隆寺前バス停徒歩3分
- *近鉄橿原線近鉄郡山駅下車。奈良交通バス(50・51・52・97・98系統)で近鉄郡山駅バス停→法隆寺前バス停徒歩3分
- *奈良交通バス奈良・西の京・斑鳩回遊ライン(97系統)春日大社本殿 - 近鉄奈良駅 - JR奈良駅-薬師寺東口 - 近鉄郡山駅 - 法起寺前 → 法隆寺前バス停徒歩3分。春日大社や奈良駅等から(へ)乗り換えずに行くことができる。ただし、本数が少なく、最終バスの時間が早いので注意。
法隆寺の国宝建造物一覧