若神子の七不思議の一つに数えられている宿借石(やどかりいし)です。
若神子古城に上る坂道の途中にありますが、七不思議の中で、最大の岩と言っていいでしょう。 とにかく巨大な岩です。
甲斐源氏の祖で、若神子城を築城した源義光(森羅三郎義光)が、突き出た岩の下で雨宿りしたと言い伝えられていますが、確かに庇のようになっていますから、これなら雨宿り出来ますね。
この宿借石は、若神子古城のすぐ下にある若神子諏訪神社の御神体とも言われています。 若神子諏訪神社は、義光の祈願所で、大国主命の次男である建御名方命(たてみなかたのみこと)を祀り、諏訪市の諏訪大社と同じように、申歳と寅歳の年に御柱祭が行われます。 来年が、まさにそのご縁年です。
坂道の上から撮った写真です。 枯れた松が折れて倒れています。 宿借岩の頭に当っているようにも見えますが、法徳寺の周辺の雑木林も含め、この辺りもやはり松喰い虫で立ち枯れとなった松が何本も倒れています。
宿借岩を下から撮った写真ですが、急な斜面にあるのに、よく崩れ落ちないものだと感心します。 もし崩れ落ちれば、下にある諏訪神社に被害が出るかも知れません。 やはり神様が、そんな事のないように守っておられるのでしょうね。