はにわの管理栄養士国試対策

はにわの管理栄養士国試対策

管理栄養士国家試験対策の記事を投稿しています。

過去問題の解答解説ではなく、
分野別の解説をします。
講義の内容をブログで流し読みできるといったイメージです。

片手間に見てみてください。

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こちらは下記の投稿を詳細に解説した記事になります。

instagramも確認して見ましょうびっくりマークびっくりマーク

 

 

 

 

ピルビン酸がミトコンドリア内に入る際に必要なものがあります。

 

イラストには記載してありますが、ピルビン酸脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)という酵素です。

また、糖質代謝の補酵素ビタミンB₁が必要です。

 

酵素と補酵素の関係ですが、酵素+補酵素が共同して代謝を円滑にしていると覚えておくとよいでしょう。補酵素がなければミトコンドリア内に入ることはできない!

と現段階では覚えましょう。

酵素の役割は下記になっています。

 

 

 

解糖系で生成されたピルビン酸を脱水素酵素によって、さらに変換させます。

そうするとアセチルCoAが出来上がるわけですね。

ピルビン酸脱水素酵素とエネルギー代謝の補酵素と言われている「Vt.B1」はセットで覚えておきましょう。

国家試験にもよく出ますよね。エネルギー代謝、糖質代謝の補酵素はVt.B1ですよスター

しっかり覚えておきましょう。

 

他にも必要なものがありましたね。
それは酸素です。

細胞質で起こる糖質代謝は酸素の有無は関係ありません。

つまり、好気的条件でも嫌気的条件でもどちらでも解糖系は進みます。

しかし、ミトコンドリアで起こる糖質代謝は酸素がなければ起こりません。

好気的条件でしか進まないのです。

つまり、ミトコンドリアに入ってからクエン酸回路がスタートしますが、

酸素がなければミトコンドリアにも入れずに糖質代謝が止まってしまいます。

 

困りますね。

酸素さえあれば問題ないですが、ない場合はミトコンドリアに入らずに、ピルビン酸は乳酸へと変わってしまいます。

嫌気的条件では乳酸になり、その後の代謝へ進んでしまうということです。

これはまた別の機会にお話ししましょう。

 

つまり、ピルビン酸がミトコンドリアに入る際に、ミトコンドリアで代謝をする際には、

ピルビン酸脱水素酵素 ビタミンB₁ 酸素

この3つの条件がクリアできることで次の反応に進むということになります。

条件クリアができない場合は、別の記事で載せていきたいと思います。
まずは、通常の代謝のみをマスターしましょう!

 

今回のまとめ

□ピルビン酸はミトコンドリアに入る際に酸素が必要となる。

□ピルビン酸がアセチルCoAに変化するためには、ピルビン酸脱水素酵素が必要となる。

□ピルビン酸脱水素酵素の補酵素はVt.B1である。

□ピルビン酸は嫌気的条件下では、ミトコンドリアに入らず、乳酸へと変化する。

 

管理栄養士国家試験問題を読み解く

下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

  1. 解糖系によるATP産生は、有酸素運動では起こらない。(R2模擬試験75)×

  2. グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、クエン酸が生成する。(20-27)×

今回はこの辺で。
次回はクエン酸回路についてですね。
お待ちください。
 
 
 
 

こちらのイラストは、インスタでも投稿していますが、糖質代謝の流れになります。

受験生向けにとても簡易的にしています。

管理栄養士国家試験ではこの部分だけ覚えていれば良いというところのみにして作成しました。

代謝ノートは、これを基本形にして知識を繋げて行くものになっています。

 

 

まず、摂取した食物は消化吸収され

細胞内に糖質が入りますが、基本はグルコースが糖質代謝のスタートだと覚えましょう。

もちろん、フルクトースやガラクトースも糖質代謝に合流しますが、基本形を抑えておきます。


グルコースは細胞内でグルコース-6-リン酸を経て【ピルビン酸】が生成されます。

グルコースがリン酸化されることで、グルコース-6-リン酸となりました。

グルコース→グルコース-6-リン酸→ピルビン酸

この過程を【解糖系】というのです。

 

糖を分解すると書いて、解糖系です。

 


この解糖系はグルコースからピルビン酸を生成するために行われますが、この過程でエネルギーの素である2分子のATPも生成されます。
グルコースをピルビン酸にするだけでなく、2ATPの生成も行われるのです!!

 

後ほど何回もお伝えしますが、解糖系の最後の部分に黄色い仕切りがあると思います。

この黄色い仕切りの上部分はすべて細胞質で行われている化学反応になります。

仕切りの下部分はすべてミトコンドリアで行われています。

 

 

代謝というのは化学反応の連続。人間の体は常に化学反応が連続しています。

これを読んでいる今この瞬間もです。

 

この化学反応の1つ1つをしっかり理解していきましょう。

 

さて、解糖系について確認していきましょう。

今回の説明のまとめですびっくりマーク

□細胞内に入った後はグルコースが材料として利用される。
□グルコースは細胞質にてグルコース-6-リン酸を経てピルビン酸となる。
□グルコースからピルビン酸までの流れを解糖系といい、2ATPが生成される。

 

 

そして国家試験問題ではどのように出題されているかびっくりマークはてなマーク

 

下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

  1. 解糖系は、ミトコンドリアに存在する。(28-27)×

  2. 解糖系では、二酸化炭素が生じる過程がある(H29 模試)×

  3. 解糖系によるATP産生は、有酸素運動では起こらない。(27-81)×

  4. 解糖系では、1分子のグルコースから1分子のピルビン酸が生成する。(R2 SGS模試)○

前回の復習 解糖系の側路

解糖系の側路として、ペントースリン酸回路がありました。
ペントースリン酸回路は、リボース5リン酸NADPHを生成します。
また、側路ではありませんが、ピルビン酸は嫌気的条件だと乳酸になります。
筋肉では乳酸がたまってしまいますが、血中を介して肝臓に送り代謝をすることで乳酸が過剰にならないようにしています。(乳酸アシドーシスを防いでいます)

このような流れをコリ回路といいますが、筋肉で生成された乳酸は血中を介して肝臓に行き、グルコースとなります。
乳酸から新たに糖(グルコース)を作る過程を【糖新生】といいます。
コリ回路は、肝臓ー筋肉間での糖新生と解糖系の流れのことを言います。
下のイラストがコリ回路です。

画像

グリコーゲンとは


通常、食事を摂取すると細胞内ではグルコースから解答系ークエン酸回路ー電子伝達系といった順でATP産生が行われています。
ただ、過剰に摂取した場合は、グルコースは貯蔵型のグリコーゲンというものを生成していきます。
グルコースのない食間では血糖値が低下するのを防ぐためにグリコーゲンが分解され、グルコースとなり糖質代謝に利用されます。

グリコーゲンのわかりやすいイメージ

私は、イメージしやすいように下記のような例を出しています。

グルコースは財布の中のお金
グリコーゲンは銀行のお金

グルコースは基本そのままの形で糖質代謝に使用できるため、財布の中のお金と例えています。皆さんも基本は財布のお金で買い物をしますよね。
一方、グリコーゲンは一度ATMや銀行でおろさないと使用できないお金と例えています。
グリコーゲンはそのままの形では使用できないため、一度グルコースに分解されます。グルコースに分解された後はそのまま糖質代謝で利用できます。
まさに、財布と銀行のお金の様ですよね。はじめましての方にはこの説明があるとよいと思います。

グリコーゲンの使用(糖新生)

では、グリコーゲンを使用する(ATMからおろす)にはどのようにしているのでしょうか。
前回のコリ回路で先に掲載しています。糖新生を行なっています。
コリ回路とは、乳酸からの糖新生と解糖系の流れのことを言いました。復習のイラストですね。

糖新生とは、グルコース以外のものからグルコースを生成する過程を言います。その材料には、乳酸だけでなく、グリコーゲン、グリセロール、アラニンなども含まれます。これらはすべて糖質代謝に合流することができるのです。

コリ回路でも記載していますが、糖新生は肝臓で行われます。(腎臓でも一部行われています)肝臓には、糖新生の律速酵素であるグルコース-6-ホスファターゼが存在するためです。よく覚えておいてほしいところですが、

 

肝臓グリコーゲンは糖新生によりグルコースとなって、血糖値の維持に利用されます。

筋肉グリコーゲン筋肉の運動でのATPとして利用されます。

画像
今まで記載した内容はイラストにあります。

肝臓の酵素とは、グルコース-6-ホスファターゼのことです。
肝臓と筋肉でのグリコーゲンの量についてみてほしいのですが、臓器当たりの量は肝臓のほうが多いです。(濃度が高いと説明しています。)
ただ、筋肉は濃度は薄いですが、身体のいたるところに存在するため総量的には筋肉のほうが断然多いです。
管理栄養士国家試験でもこのように問われることが何度もありました。肝臓のほうが濃度は高いですが、身体のいたるところにある筋肉のほうが全体量は多いと覚えておきましょう。

糖質代謝は以上になります。
・・・と言いつつ、まだまだ続きますが、たんぱく質代謝からの糖質代謝への合流や脂質代謝からの糖質代謝への合流もしますので、そこでお話しできたらと思います。
では、いつものように確認事項にチェックをつけていきましょう。

代謝ノート④糖質代謝 まとめ 確認事項

□食後のグルコースはATP合成のために解糖系、クエン酸回路の順路を回る。
□過剰分のグルコースはグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵されていく。
□肝臓にあるグリコーゲンは糖新生に利用できるため、血糖値の維持に利用できる。
□筋肉のグリコーゲンは主に筋肉運動時のエネルギー源として利用される。
□筋肉量が多ければ多いほど、貯蔵量も増える。
□臓器あたりのグリコーゲン量は肝臓の方が多いが、総量でいうと筋肉が多い。

代謝ノート④ 管理栄養士国家試験

下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

  1. 組織重量当たりのグリコーゲン量は、肝臓より筋肉の方が多い。(32-75)×

  2. グリコーゲンは、直鎖構造のグルコース重合体である。(21-23)×

  3. グリコーゲンの加水分解によってグルコース-1-リン酸が生成する。(20-27)×

  4. グリコーゲンの加リン酸分解による生成物は、グルコースである。(21-25)×

  5. 肝臓のグリコーゲンは、血糖値の維持に利用される。(29-27)〇

  6.  

  7. 筋肉グリコーゲンは、脳のエネルギー源として利用される。(28-82)×

  8. 筋肉グリコーゲンは、分解されて血中グルコースになる。(29-82)×

  9. 筋肉グリコーゲンは、血糖維持に利用される。(30-75)(34-71)×

  10. 筋グリコーゲンは、分解されても血中グルコースにならない(H28模試)〇

  11. 筋肉中のグリコーゲンは、グルコースに分解されて血中に放出される(H29模試)×

  12. 筋肉グリコーゲン合成は、アドレナリンによって抑制される(H26模試)〇

  13. 筋肉グリコーゲンの分解は、アドレナリン(エピネフリン)により抑制される。(27-82)×

【解説】
グリコーゲンの問題は、筋肉中のグリコーゲン、肝臓のグリコーゲンがよく出題されていますね。筋肉グリコーゲンは分解されたら筋肉の運動に利用されるATPとして活用されていきます。アドレナリンによって分解は促進、合成は抑制されますが、こちらはホルモンノートや代謝ノートの最後に記事にしたいと思います。(あ、代謝ノート以外にも、ホルモン、薬剤のノートがあるのです。もちろん国試対策で使用経験があります)

そのほかは記事を見て復習してみてください!!

ご愛読ありがとうございました。
次回はタンパク質代謝(タンパク質の構造)についてになります。
ぜひ継続して勉強を進めていきましょう音譜音譜

今回の記事でのご不明な点、指摘事項等がありましたらこちらの質問箱までお寄せください!また、解説が欲しい分野についてもご要望をお待ちしておりますダッシュ

今後も継続して欲しいと思った方はぜひいいねをください!!!!

 

星はにわ星

新卒時の就職活動
数回の転職活動
を行っていて、大学での就活支援を行っていた私が思うことを記事にしたいと思います。

 

よく就活生で内定を10~20社から内定をもらってる人っていますよね。

最近はそんな行動力のある人は少ないかな?
私も学生の時に周りでそのような人はいました。
皆さんはそのような人を見てどのように思いますか??

私個人としては、もちろんすごいと思います。


ただ、ちょっともったいないなとも思います。

 

それだけ行動力があって、それぞれの企業に合わせたESの作成、面接準備が出来るのであれば、業界や職種を絞って第一志望の企業に注力出来たらよいなと思います。
私の周りにいた、無双している人は、

 

とにかくいろいろな企業にエントリーして
選考を受けて内定をもらう。

 

という人でしたね。

私が大学で就活支援をしているときにまず下のことをやってほしいことを伝えていました。もちろん就活生の時の受け売りです。ダッシュ

 

 

業界研究・・・業界に共通する(課題)を知る 
企業研究・・・企業の(戦略)を知る 
このような「情報」を蓄積することで「不安」を「期待・自信」にする。
「続ける」ことが大事。情報を制する者はビジネスを制す。

 

 

 

まずは、これを進めてほしいと思います。
どのようにして企業研究をしていくかですが、まずは企業研究の目的を見ていきましょう。

 

 

①社会背景を理解し、事業の強みの根拠を知る 
②同業他社比較を行い、業界内での独自性と課題を知ること 
③社会動向を把握し今後の可能性と課題を知ること 
④事業の本質を理解すること

 

少し難しいですよね。色々な機会を利用して情報を入手することができます。
説明会、OGOB、企業HP、インターンなど
その企業を知っていくことを目標に活動してほしいですね。
その企業を知れば知るほど、志望動機が固まってきます。
その志望動機が「企業理念に共感を・・」など誰にでもいえるような動機ではなく、自分にしかない周りと差別化が出来る志望動機が出来上がると思います。

順番としては、

業界研究→企業研究→ES作成
というように進んでいくと思います。
もし、どこに行きたいか決まっていないという人がいたら、
それも業界・企業研究を進めていくと良いです。

やりたいことがないから就活ができないというのは少し違います。

やりたいことを見つけるために就活をしていく。

ようにしましょう。

少しだけ就活支援の体験記ですが、入れてみました。
具体的には?
この業界に行きたいけど何すればいいの?
等様々な質問があると思います。
是非質問してもらえれば出来る範囲でお手伝いします。

もちろん、いつか就活スケジュールやそれぞれの活動の進め方を記事にしたいと思っています。

就活は人生における大きな自己投資だと思っています。
大手企業に入りましょう。

ということではなく、自分に合った、自分を成長させてくれる企業と出会えることを目標に頑張ってください!!!

今回の記事でのご不明な点、指摘事項等がありましたらこちらの質問箱までお寄せください!また、解説が欲しい分野についてもご要望をお待ちしております!

 

スターはにわスター

 

前回の復習【解糖系-クエン酸回路】

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前回は代謝ノートの上部を説明しましたね。

グルコース→グルコース-6-リン酸→ピルビン酸までの流れを解糖系といいました。「糖を分解する」と書きますね。
ピルビン酸がミトコンドリア内に入る際には、ピルビン酸脱水素酵素補酵素のビタミンB₁酸素が必要でした。ミトコンドリアでは好気的条件下でしか反応は進まないので酸素は必須になります。
(わかりやすいように表現を変えています)
ミトコンドリア内ではピルビン酸がアセチルCoAとなり、オキサロ酢酸と一緒にクエン酸回路を回ります。
クエン酸回路では、NADHFADH₂を生成していました。
ここまでが前回の復習ですね。詳細の解説は下記で確認してください!!
絶対に順番通りに読み進めるべきだと思います。つなげて学びましょう。

 

 

 

 

解糖系の側路 ペントースリン酸回路

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解糖系の部分のイラストを見てください。

解糖系の側路の1つ、ペントースリン酸回路とは、グルコース-6-リン酸から寄り道をしていきます。

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①NADPH②リボース5リン酸

リボース5リン酸は、核酸の材料と記載してありますが、DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)のことです。これらは五炭糖リン酸塩基によってできています。その五炭糖の部分がリボース5リン酸と思ってもらえれば大丈夫です。NADPHについては、脂肪酸合成ステロイドホルモンの合成だけでなく、体内での還元剤としても重要な働きをしているということを押さえておきましょう!

つまり、ペントースリン酸回路はエネルギー産生に関与せず、それぞれ脂質代謝や核酸合成(尿酸代謝)の経路につながっていくということになります。

 

コリ回路 (側路ではないけど・・)

代謝ノートの個々の部分(グルコース-グルコース-6-リン酸-ピルビン酸-乳酸)について解説していきたいと思います。本編とは少しずれますが・・・

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下のイラストは、代謝ノートのコリ回路の部分を詳細に示したものになります。
筋肉と肝臓との間で起こりますが、運動を例に出してみたいと思います。
運動を続けていると、酸素がどんどん消費されていきます。酸素が糖質代謝に回せなくなってしまうと、ピルビン酸はミトコンドリア内に入ません。
代謝ノートのピルビン酸の右隣の嫌気的条件というのがこういう状態です。
ピルビン酸は嫌気的条件だと乳酸になります。
筋肉では乳酸がたまってしまいますが、それを下のイラストのように代謝をして乳酸が過剰にならないようにしています。

コリ回路とは、下のイラスト全体のことを言います。
筋肉で生成された乳酸は血中を介して肝臓に行き、グルコースとなります。
乳酸から新たに糖(グルコース)を作る過程を【糖新生】といいます。
筋肉でできた乳酸は筋肉で処理してほしいと思いませんか?なぜわざわざ肝臓に押し付けるのでしょうか?

グルコース-6-ホスファターゼ

この酵素は糖新生の律速酵素といい、筋肉にはなく肝臓にある酵素になります。律速酵素→糖新生の反応で一番反応に時間や労力がかかる部分に使われている酵素。
つまり・・乳酸から糖新生はグルコース-6-ホスファターゼのある肝臓でしか行えないということですね。

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次のイラストにはコリ回路の文章での説明があります。
電子伝達系で行われている酸化的リン酸化でのATP合成は全部で34ATPが作られますが、回答系、コリ回路でのATP生成は速度が速く、瞬発系での運動での代謝に利用されます。

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代謝ノート➂ 確認事項

□嫌気的条件下、またはVt.B₁が不足している状態では、アセチルCoAはミトコンドリアに入れずに疲労物質の乳酸へと変化する。
□乳酸は常に蓄積されているわけではなく、血中に放出され肝臓へ移動しピルビン酸を経てグルコースに変換されている。→コリ回路
□肝臓にはグルコース-6-ホスファターゼという酵素(糖新生の律速酵素)によりグルコースに変換できる。
□乳酸は主に筋肉運動の初期や酸素の供給が不十分な激しい運動によって生成される。
□乳酸は過剰に血中に蓄積すると乳酸アシドーシスを呈する。
□解糖系の側路としてペントースリン酸回路がある。
□ペントースリン酸回路では脂肪酸合成のためのNADPH、核酸合成のためのリボース-5-リン酸の生成を行っている。

代謝ノート➂ 管理栄養士国家試験

下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

ペントースリン酸回路は、ゴルジ体に存在する。(28-27)×
ペントースリン酸回路は、NADHを生成する。(31-23)×
ペントースリン酸回路は、リボース-5リン酸を生成する。(34-70)〇
ペントースリン酸回路は、解糖系の側路である(H28模試)〇
ペントースリン酸回路は、尿素回路の側路である(H28模試)(26-26)×
ペントースリン酸回路は、クエン酸回路の側路である(H29模試)
ペント―スリン酸回路により、ATPが合成される。(R2模試)×
ペントースリン酸回路は、脂質合成のためのNADPHを供給する。(27-81)○
ペントースリン酸回路ではNADが生成される(H29医歯薬模試)×
グルコースは、ペントースリン酸回路で代謝されATPを生じる。(25-26)×
グルコースがペントースリン酸回路によって代謝される際に、NADPHが生成する。(20-27)×
乳酸脱水素酵素は、乳酸からオキサロ酢酸を生成する。(25-26)×
ビタミンB1は、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素である。(25-26)○
アセチルCoAは、ピルビン酸と反応してクエン酸回路に入る(H29模試)×
クエン酸回路は、嫌気的条件下で反応が進む(H28模試)×

 

【解説】
ペントースリン酸回路は解糖系の側路であり、NADPHとリボース-5-リン酸の生成を行っています。嫌気的条件では、ピルビン酸は乳酸脱水素酵素により乳酸になります。説明は省いていましたが、イラストには記載済みです。
そのほかは記事を見て復習してみてください!びっくりマーク

ご愛読ありがとうございました。
次回は糖質代謝(追加補足)についてになります。
ぜひ継続して勉強を進めていきましょうびっくりマーク

今回の記事でのご不明な点、指摘事項等がありましたらこちらの質問箱までお寄せください!また、解説が欲しい分野についてもご要望をお待ちしております!!

 

 

 

 

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