こちらは下記の投稿を詳細に解説した記事になります。
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ピルビン酸がミトコンドリア内に入る際に必要なものがあります。
イラストには記載してありますが、ピルビン酸脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)という酵素です。
また、糖質代謝の補酵素ビタミンB₁が必要です。
酵素と補酵素の関係ですが、酵素+補酵素が共同して代謝を円滑にしていると覚えておくとよいでしょう。補酵素がなければミトコンドリア内に入ることはできない!
と現段階では覚えましょう。
酵素の役割は下記になっています。
解糖系で生成されたピルビン酸を脱水素酵素によって、さらに変換させます。
そうするとアセチルCoAが出来上がるわけですね。
ピルビン酸脱水素酵素とエネルギー代謝の補酵素と言われている「Vt.B1」はセットで覚えておきましょう。
国家試験にもよく出ますよね。エネルギー代謝、糖質代謝の補酵素はVt.B1ですよ
しっかり覚えておきましょう。
他にも必要なものがありましたね。
それは酸素です。
細胞質で起こる糖質代謝は酸素の有無は関係ありません。
つまり、好気的条件でも嫌気的条件でもどちらでも解糖系は進みます。
しかし、ミトコンドリアで起こる糖質代謝は酸素がなければ起こりません。
好気的条件でしか進まないのです。
つまり、ミトコンドリアに入ってからクエン酸回路がスタートしますが、
酸素がなければミトコンドリアにも入れずに糖質代謝が止まってしまいます。
困りますね。
酸素さえあれば問題ないですが、ない場合はミトコンドリアに入らずに、ピルビン酸は乳酸へと変わってしまいます。
嫌気的条件では乳酸になり、その後の代謝へ進んでしまうということです。
これはまた別の機会にお話ししましょう。
つまり、ピルビン酸がミトコンドリアに入る際に、ミトコンドリアで代謝をする際には、
ピルビン酸脱水素酵素 ビタミンB₁ 酸素
この3つの条件がクリアできることで次の反応に進むということになります。
条件クリアができない場合は、別の記事で載せていきたいと思います。
まずは、通常の代謝のみをマスターしましょう!
今回のまとめ
□ピルビン酸はミトコンドリアに入る際に酸素が必要となる。
□ピルビン酸がアセチルCoAに変化するためには、ピルビン酸脱水素酵素が必要となる。
□ピルビン酸脱水素酵素の補酵素はVt.B1である。
□ピルビン酸は嫌気的条件下では、ミトコンドリアに入らず、乳酸へと変化する。
管理栄養士国家試験問題を読み解く
下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。
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解糖系によるATP産生は、有酸素運動では起こらない。(R2模擬試験75)×
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グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、クエン酸が生成する。(20-27)×