こんにちは。
漢方薬剤師のみゆきです。
以前、こちらの記事で紹介しましたが、
市販の漢方薬にチクナインがあります。
チクナインには、
・錠剤タイプ(チクナインb)
・顆粒タイプ(チクナインa)
2種類があります。
この2つは成分量には違いのですが、
子どもの場合、年齢によって1/2量というように、
のむ量(用量)が変わってきます。
■チクナインa(顆粒)の用法用量
・2歳未満:服用しないこと
・2歳以上4歳未満:大人の1/3包
・4歳以上7歳未満:大人の1/2包
・7歳以上15歳未満:大人の2/3包
・大人(15歳以上):1包
服用回数は1日2回
■チクナインb(錠剤)の用法用量
・5歳未満:服用しないこと
・5歳以上7歳未満:2錠(大人の1/2量)
・7歳以上15歳未満:3錠(大人の2/3量=2.6錠より少し多め)
・大人(15歳以上):4錠
服用回数は1日2回
チクナインbは、錠剤なので5歳未満は服用しないとなっています。
チクナインaは、2歳以上からのむことができますが、
1/3包と半端な量なのが困ったところ。
顆粒の1包の1/3量って…
いちいち重さをはかるのも面倒ですし、
どうしても目分量になってしまいますよね。
薬局なら分包してもらえますが、市販薬だと自己責任です。
「1日2回、1/3包をのむ」というのは、
おそらく、はからないと無理な気がします。
しかも、小林製薬のHPの保管および取扱い上の注意には、以下の記載があります。
1包を分割して服用する場合、残った薬剤は袋の口を2回以上折り返して保管すること
また、保管した残りの薬剤は、その日のうちに服用するか捨てること
その日のうちに服用しなかった開封済みのチクナインの品質は保証できない
ということです。
2歳以上4歳未満で1日2回、1/3包の場合、
7歳以上15歳未満で1日2回、大人の2/3包の場合、
どうしても1/3包が残る=その日のうちに服用できない
ということになってしまいます。
というわけで、
錠剤をのむことができるお子さん(5歳以上)の場合、
チクナインb(錠剤タイプ)の方が、
半端な量ではなく、1錠単位でのめばいいのでおすすめです。