【メイクデビュー】土曜デビューのクラブ馬たちの募集時レビューは? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 お待たせしました。ジャパンカップウィークの今週末にデビューを迎えるクラブ馬たち。いつものように、まずは土曜デビューの馬について、私が去年書いた「全頭完全評価(レビュー)」の内容を振り返っています。(*青字がレビュー部分です

 

■土曜京都5R(芝1400メートル)

・グランテレーズ

78アドマイヤテレサの21

(シュヴァルグラン、メス、鹿毛、3月23日、2,000万円、40,000円、渡辺薫彦)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】B

【総合評価】B

 父がシュヴァルグランになり、母の産駒としては13歳上のアドマイヤラクティ(父ハーツクライ)を参考にすべきか。ただ、母にはその後もハーツクライが付けられているが、なかなか思うように活躍してくれない。本馬は後肢の伸びが良く、その点では長距離に特化した兄との共通点を見いだせる。ただ、トモの容量が不足していて、後肢の緩さも顕著。時間をかけて鍛えていって、どこまで見栄えの良い馬体になってくれるかだが、現状ではあまり望めない気もする。いずれにしても、古馬になってから一つひとつクラスを上げていってくれれば成功というイメージになってしまった。価格は安いので、その点では狙いは立つ。

 

・グローブアマランス

53グランディフローラの21

(ドゥラメンテ、メス、鹿、04/15、1,400万円、35万円、中尾秀正)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】A

 この馬は今年度募集馬のうち、お買い得ランキング上位間違いなしの1頭だ。血統面では母父メイショウサムソンということで地味に映るが、血統構成は素晴らしい。馬体面ではもちろん緩さがあって、そんなに早めからというイメージはわかないものの、四肢の角度は綺麗だし、トモの容量もしっかりある。この出来で、この値段であれば積極的に狙っていいとさえ思う。測尺は小さいが、中サイズまでは成長しそう。しっかり鍛えて、血統の良さが出てくれば、重賞戦線で活躍しても何ら驚けない。オススメしたい。

 

■土曜東京4R(ダ1400メートル)

・レゴーラドーロ

30ペイトンドーロの21

(ディーマジェスティ、牡、鹿、04/03、2,200万円、55万円、小西一男)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】C

 ミッキーアイルが留まらずに父との配合となった。父は地味だが、産駒は芝ダート問わずに勝ち星を挙げている。母系の能力を着実に受け継ぐ印象だ。BMSのメダグリアドーロは非常に日本の馬場にも合っていて優秀。サドラーズウェルズとのクロスも、シゲルファンノユメで成功している。馬体面では、かなり小さく出てしまったし、これから劇的に大きくなることもなさそう。その点が残念だったが、四肢自体は丈夫そう。トモの容量も悪くない。様子見しつつ、奇跡的に馬体が大きくなってきそうだったらご検討を。

 

■土曜東京5R(芝1600メートル)

・ゼーゼーマン

6ロッテンマイヤーの21

(エピファネイア、牡、鹿毛、1月31日、5,500万円、110,000円、林徹)

【耐調教値】C

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【総合評価】C

 シルクHCおなじみのハイジ一族。母は忘れな草賞を快勝し、オークスにも駒を進めた。エピファネイアを父に迎え、名牝系とのカップリングに期待したいが、エピファ×クロフネの組み合わせは中央2勝のみ。血統を深く掘って相性を探っても、特筆すべきポイントに乏しい印象だった。馬体を見ると、前肢の湾曲が何とも残念。故障のリスクは高めと判断する。1月生まれにしては緩さも目立っていて、そこまで早くから動ける印象はなかった。ただ、トモの容量は素晴らしい。脚元に注意しつつ、じっくり鍛えて素質開花といきたい。値段がかなり強気で、お得感がないという意味で総合評価は厳しく付けた。

 

・コンテネレッツア

109アドマイヤセプターの21

(エピファネイア、メス、青鹿、01/16、6,000万円、150万円、宮田敬介)

【耐調教値】A

【血統】S

【早勝値】A

【潜在能力値】S

【総合評価】S

全姉スカイグルーヴは京成杯2着、半兄レガトゥスは3勝。筋肉質だった全兄に比べると、牝馬の分しなやかな馬体に出た。まず、故障のリスクが少なそうな四肢の造りが目に付く。前肢、後肢ともに伸びやかで、推進力が期待できると思った。加えて、トモの容量は秀逸。1月生まれではあるが、これから更に筋肉が付いてくるだろうし、完成した時は相当な好馬体になっているだろう。これだけの血統、出来であれば値段も致し方なし。大活躍まで期待し、総合評価は最高ランクとした。

 

・レッドアレグロ

1スキャットレディビーダンシング21

(ロードカナロア、牡、鹿、04/11、6,000万円、15万円、木村哲也)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】C

【潜在能力値】B

【総合評価】C

 血統面では母系のスピードが目に付く。父の成功例からは外れるものの、流行を抑えたような配合に好感をもった。馬体面では両前肢の繫ぎの角度が内を向いていて、その点がちょっと心配になった。4月生まれということを差し引いても、後肢の緩さは顕著で、あまり早くから力を発揮するというタイプではなさそうだ。トモの容量は水準。馬の出来だけを考えれば総合評価はBランク相当だが、値段がどうしても高く感じる。お得感がないという意味で、総合評価を1ランク落とした。

 

 以上です。東京5Rは楽しみですね。今週も【総合評価】Sランクの馬が出てきます。一方で、同レースに出る他のクラブ馬はCランクを付けた馬たち。どんな結果になるかドキドキします。

 

 いずれにしても、とにかく全馬、無事に。日曜日デビューの馬については、また明日更新しますね。みなさま、ご武運を!

 

カンパイ氏