一心に織物に向かうこと。「上原美智子 あけずば織 九寸名古屋帯 平織多色縞」 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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月初の京都での問屋さんめぐりの際に、

見分けてきた一品たちが、

順次、店に届いているのですが、

 

いつかいつかと心待ちにしていたのが、

今日ご紹介する九寸の一本。

 

 

あまりにも到着が遅いので、

思わず問屋さんに、

 

「早く!店に送って!!」

 

と催促をしてしまった、

そんな一目惚れの一品です。

 

 

上原美智子 あけずば織

九寸名古屋帯 平織多色縞

 

 

沖縄県南風原に工房を構え、

製織活動をされている、

上原美智子さん作、平織の一品です。

 

 

実は7年前、

まだ美濃幸に戻って間もない頃、

沖縄の産地勉強会に誘って頂き、

その際、最初に伺った工房が、

上原さんの工房でした。

 

その時の様子はこちら

上原美智子 あけずば織

 

 

今よりも全然、

着物専門店の商品知識も、

染織の知識もない頃で、

 

改めて↑のブログを読み返すと、

上原さんの工房に伺い、

ものつくりの原点に触れた時の感動が、

文章の行間から感じる事が出来、

 

自分自身が読み返しても、

面白くも恥ずかしい心地がします。

 

 

それくらい、上原さんの、

「織物」かける情熱の強さと真っ直ぐさに、

心打たれた事を今でも覚えています。

 

 

今日、ご紹介します一品も、

そうして心を打たれ、惚れてしまった一品。

 

 

いたってシンプルな縞柄ですが、

いつまで見ていても飽きない美しさが、

そこには在ります。

 

 

琉球藍や月桃、くちなし、インド藍で、

糸を染め上げ、それを経糸に仕掛け、

織り上げていく縞柄の織物。

 

この一本を前に上原さんは、

 

「私とって、お豆腐みたいな一本ね!」

 

と、笑顔を浮かべて仰っていました。

 

 

特に凝った技法がある訳でもなく、

シンプルな平織で織り上げたものは、

織物に一心捧げておられる方にとっては、

変わらぬシンプルで日常に在る、

「お豆腐」みたいなもの。

 

でも、そのお豆腐の善し悪しは、

一つ手を抜くだけですぐに見破られる、

高い技術と完成が必要とされます。

 

 

織物に限らず、どんな事でも、

一心にその事に向かう姿勢は、

ありのままがその成果に反映されます。

 

 

一糸乱れぬ、

美しい細縞柄を目の前にして、

上原さんの織物に向かわれる心を知り、

今の自分がそれに適うものか、

 

見ても見飽きない帯を前に、

想いをともにする、日々を過ごしています。

 

 

コーディネートなどは、また後日。

 

 

楽しみにお待ちください。

 

 

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