チャオくんとイヴちゃんの兄妹は2015年4月頃の生まれです。
ほんとはめちゃめちゃかわいい兄弟が他にもいたのですが、残念ながら毒餌の犠牲になった子と事故死してしまった子達がいたため、現在の生存者はチャオくんとイヴちゃんだけです。
9才になったこれまでの歩みを振り返っても平坦な道のりはまるでなく、イバラの道をひたすら必死に歩いてきた感じです。
お世話係も保護した初日に思いっきり噛みつかれて腕が腫れてしまいました。
そりゃ知らないところに連れてこられて知らない人間に抱っこされたら怖くて抵抗するのは当たり前ですよね。
その後、約5年間は主にテンちゃんとあずきくん(現・とらちゃん)ときなこちゃん(現・きな子ちゃん)に育てられました。
人間はごはんを持ってくる係という位置づけで、一切さわることもできない家野良状態でした。
それでもお兄ちゃん、お姉ちゃんにゃんこ達が育ててくれる環境だったので本当にありがたかったです。
転機はお兄ちゃんのテンちゃんが亡くなったこと。
それまでさわることさえできなかったチャオくんがすり寄ってくるようになりました。
それ以前にあずきくんときなこちゃんは里親さんのもとに巣立っていきましたので、チャオくんにとっての一番の理解者で一番の保護者だったお兄ちゃんの死はものすごい影響があったと思います。
それから人間への依存度が日に日に増していったチャオくん。
昨年くらいからソファに腰かけるととなりに来てくれることが多くなり、今年になるとひざの上に乗ってくることも増えました。
まさしく遅咲きの甘えん坊。いつも末っ子のリップちゃんと一緒に甘えてくるので心の年齢は末っ子と同じなんでしょうね。
イヴちゃんはあまり変わらず今でも距離がありますが、それでも前に比べれば全然ましですよ。
さわらせてもくれますし。
心を開くのに時間がかかる子達なので里親募集というのも難しいと思って今に至ります。
くるみちゃんとリップちゃんはまだ里親さんとの出会いはあきらめていませんけどね。
ともかく。
人間はこの子達より長生きしなくちゃいけませんね。