最近、SNSで保護猫ちゃんを里親さんへ届けた方へのご意見を目にした。
里親探しって本当にやってみないとわかんないことが山ほどあって、もちろん、行き場をなくした子が優しい家族と出会って幸せになってくれる喜びは何事にも代えがたい大切なことなのですが、そういう陽の当たるところだけではなく影の部分もめちゃめちゃ多くあるのです。
活動を始めたばかりの頃は特にいろんなことに躓いてつらいこと悲しいことが山のように起きてしまいます。
まずは自分自身もそうだったのですが、里親希望者の方の中には異常者が一定数紛れ込んできます。
虐待嗜好者やアニマルホーダー、承認欲求のタネにする者、子どものおもちゃとして与える者。タダでもらえる、お金をかける気がない者・・・。
その他いろいろ。
まったく責任のかけらも考えることのない人がけっこうな数で手を上げます。
みんながみんな優しい人ではありません。
もちろん、優しい人が90%以上だとは思いますが、残りの人の中に取り返しのつかないことをしでかす人が紛れ込んでいます。
そしてそんな人を見抜くのはかなり難しいことなんです。
ココロの優しい人って、お迎えを考えるときに「自分で大丈夫だろうか?」「本当に自分が幸せにしてあげられるのだろうか?」って自問自答されたりします。
そしてほかの人に迎えてもらったほうが幸せにしてもらえるって考えて辞退したりします。
そういう人にお迎えしてほしいと思うことが多々あるんですけど。
逆にお迎えしてほしくない人ほど、自分が迎えるのが一番だと、いろいろアピールしてきます。
そして一番やっかいなのが、そういう人ほどウソにウソを重ねてきます。
ほんとにやめてほしい。
そうしてだんだんと譲渡条件というのができあがっていきました。
まぁ、これでめちゃめちゃ叩かれました。
何様だと。
ぃぇぃぇ。
自分たちのためではなく、お迎えしていただく子と、お迎えいただくご家庭のためなのです。
でも、そういうふうには思われないのですよね。
実際に伺ったら聞いていた環境と全然違ったりってこともありました。
全然ちがうじゃないですかって言うと、来るとは思ってなかったって。
最初からお届けするよって言ってるやないですか。
ぜんぜん譲渡条件なども読んでいない。
話すら聞いてない。
そんな人がけっこう多い。
やり取りする中でも何度も確認しているのに「そんなこと聞いてない」と罵声を浴びせてくる。
里親さんとしてお迎えいただくまでものすごく時間をかけてやってたのは、本当に大切な命を託すことができるかどうか、お互いの信頼関係を築くうえでも大切な時間だったのですね。
そんなすぐお迎えできないと嫌だと言われても無理なんですけど、保護活動始めたてのボランティアさんの中には、せっかく手を挙げてくれた里親希望者さんが別の子を迎えてしまうと焦って、早々に渡してしまうなんてことが多くあるようです。
ダメですよ、会ったこともない人に空輸とかで送るなんてことしたら。
絶対に家庭訪問はしないといけないと思います。
プライバシーやら何やらで嫌だという人も多いと思いますけど、命を託すのですから。そしてショップじゃないのですから、団体さんと里親さんって親戚づきあいみたいな感じになることが多いんですが、やはり信頼関係の土台くらいは作ってから託したいなって思います。
大変なのは事実ですけどね。