今残っている子達はそれぞれ理由が
あってご縁に恵まれずにいるのですが、いちばん若くて健康体のリップちゃんには何度かお迎えのご希望がありました。
しかしことごとく破談。
2才になったリップちゃんですがまだまだお子ちゃまな無邪気な性格。
これだけならきっと家族が見つかるのも早かったと思います。
でも保護当時のチャオくんのように本気噛みしたりすることもないし、シャロンくんのように重篤な病と闘っているわけでもありません。
なのに、ご縁に恵まれない。
お声がかかったのはたぶん今いる子達の中でいちばん多いと思うのですが。
リップちゃんのお迎えにいちばんネックになっているのが何でもかんでも食べてしまうところ。
普通の大食いとかではありません。
食べてはいけないもの。食べられないものであっても食べてしまうところ。
言い方はよくありませんが、はっきり言って病的なレベルです。
専門家の方々や病院の先生方に相談しても幼い頃によほど飢えた日々を過ごしたのではないかと言われます。
生活用品すらいかに口にできないもので揃えるかという話になってしまうのです。
おふとん、ベッド、カーペット、じゅうたん、コタツ布団、壁、壁紙、ソファ、その他諸々。
下手したらおなかに詰まって死んでしまう危険があります。
お世話する側もいかに食べられない素材のもので環境を作れるかという戦いをしているのです。
まだまだ道半ばです。
なんでこんなの食べたの?!ってノイローゼになりそうな時もありました。
こんなことでりったんが死んでしまったらどうしようと悩む日々でした。
そんなリップちゃんですのでお迎えしていただくには食べられる素材のものを撤廃していただく必要ができるのです。
それはなかなか簡単な話ではありません。
おうちの環境を変えていただくにも限度がありますから。
そういうところがネックになって新しい家族がみつからないのです。
本当に難しいことなのです。