今月で7才になったチャオくんとイヴちゃんの兄妹。
交通事故や病気やカラスなどに襲われたり、心無い人間の手によって命を奪われたりと致死率の高い地域に生まれた子たちです。
最近その地域に行っても猫ちゃんたちの数がグッと減っていることがわかります。
長年続けたTNRの成果が静かに表れているように思います。
「猫が嫌い」と邪見にする人たちにこそTNRに積極的に協力してほしいと思うのです。
何も捕獲して手術して面倒見ろなんて言ってません。
文句言うならTNRを支援するために募金とかしろよと思うわけです。
すぐに消えてなくなるわけじゃないけど時間をかけて地域猫と呼ばれる子は確実に減ってきます。
意味なく生まれて消えていく命がなくなるのです。環境を作っていくのは人間にしかできないのだから文句言うまでに何かしてくださいってことです。
チャオくんとイヴちゃんの親やきょうだい達もみんな早くに亡くなっています。
そのままだったらふたりともとっくに死んでしまっていたでしょう。
それくらい長く生きられない地域に生まれたのです。
ふたりを保護したのは本当にやむにやまれずというタイミングでした。
それまで猫の保護は行政機関から依頼された場合のみで直接保護することはほとんどありませんでした。
連れて帰ったその夜はふたりともギャン泣きでこりゃ近所迷惑になるぞとドキドキしましたが病院での検査が終わってからお部屋を開放したら泣き止んでくれました。
当時里親募集をしていたあずきくん、きなこちゃんの兄妹に育てられてスクスクそだってくれました。
女の子大嫌いなきなこちゃんだったのでイヴちゃんはあまりかわいがってはもらえませんでしたが、あずきくんは本当によくふたりのお世話をしてくれました。
人間にはまったく慣れず、家野良として割り切るしかなかったチャオくんとイヴちゃんでしたが、先輩猫たちがかわいがってくれたのでストレスなく一緒に暮らすことができたと思います。
あずきくんときなこちゃん、そしてマーマレード・ジャムくんは優しい家族の元へと巣立っていき、テンちゃんは天使になりました。
フィガロくんやルカちゃんをはじめ、ワンコ達とも一緒に暮らしました。
そしてたくさんの後輩たちがやってきては巣立っていきました。
テンちゃんが亡くなったあたりからやたらと人間に慣れてきたふたり。
家野良だった子たちが今では人間が帰ってくると一番に甘えに来てくれるくらいです。
ただ、なかなか新しい環境に慣れるのは難しいかなって感じていて、7歳になって新しい家族のもとで安心して暮らせるかという部分は心配ではありますが、その辺は経験しないとわかりません。
怖いとパニックになるので譲渡会などにも行ったことがないチャオくんとイヴちゃん。
病院に行くのも超大変。
おなかが弱い子たちですが、今のところ大きな病気は経験していません。
でも7歳を過ぎると少しづつシニアの域に入っていくので健康面は細やかに見てあげないといけませんね。
ともかく7歳になったチャオくんとイヴちゃん。
これからも安心して暮らすことができるよう精いっぱい守っていきたいと思います。