動物虐待に限らず、パートナーへのDV事件でもよくあるのが「仕事のストレスが・・・」とかいう犯人の言い訳。
世の中、ストレスなく生きている人なんていませんよ。みんな何かしらのストレスを抱えながら頑張っている。
自分より力の弱い子や立場の弱い人に対してストレスのはけ口に暴力をふるっている卑怯ものがほんとに多い。
この子たちはその後保護していただいたとのことです。怖かっただろうに。今後は本当に愛してもらえる家族と出会えますよう願ってやみません。
先ほども書きましたが、誰しもストレスを抱えて生きています。
それは自分自身も同じです。
頼まれたら断れない性格で、里親さんが見つかる可能性の低そうな子(高齢の子であったり病気や問題行動のある子たち)の引き取りを頼まれると無理をして連れて帰ったことが何度もあります。優しい家族と出会えて幸せになった子たちがたくさんいる一方で、家族と出会えず、ここで生涯を終えた子たちも多くいます。
居場所を見つけてあげられずに夜通し右往左往したりとかも何度もしましたね。
ストレスを山ほど抱えて胃の痛む毎日でしたが後悔はしていません。
その子たちと過ごした時間はその子たちの犬生・猫生の時間でもあったのですから。
でも、そんな無理がたたって病気になってしまった。
それはつらかったです。
それまで関係を作ってきた行政機関も、他のボランティアさん達に引き継いでいただいて。
今は病気のシャロンくんのお世話と残っている子たちのお世話をしながら、この子たちにも幸せにしてもらえる家族を、と日々ブログを書いています。
今日の写真はチャオくんとリップちゃん。
今いる子たちの中で手のかかる2大にゃんこです。
疲れて帰ってきても、ゆっくり休ませてはくれませんよ。
ストレスを抱えて帰ってきても、そんなの気遣ってはくれませんよ。
いつものように走り回って。
いつものように甘えてきます。
人間が疲れていたって、ストレスを抱えてきたって、ドタバタ走り回られると「ちょっと静かにしようよ」なんて思うことはあります。
でも、あたりまえのことだけど、そこでキレて、この子たちに暴力をふるうなんて考えたことはありません。
今もパソコンのキーボードを叩いている人間のひざの上にリップちゃんがコロコロしながら遊んでますよ。
まぁ、やりにくいったらありゃしない。
でも、キレることなんてありえない。
逆に暴れていたとしても「どうしたの?遊び足りないの?」って言って一緒に遊びます。
朝なんて出発の時間がきても遊んでいるものだから、ギリギリになって「ごめんね~。帰ってからまた遊ぼうね」って言って走って出かけることも何度もあります。
せっかくかわいい子たちと暮らしているんだから、もしストレスがたまったら暴力ではなく、愛するほうに舵を切ったrらどうでしょう?
暴力は絶対に許されません。
今回虐待を受けた子たちは助けられたけど、そのまま命を奪われる事件があちこちで起きています。
自分たちももちろんですが、多くのボランティアさん達が譲渡条件を厳しくしています。
99人の素敵な人たちがいたとしても1人でも悪鬼羅刹が混じっていたら譲渡なんてできないんです。
NOAでも男性一人暮らしは基本NGです。
そのことで批判も多く受けます。
でもね。
普段とても優しい人でもお酒を飲んだら180℃変わる人なんて山ほどいます。
今回の事件のように仕事上のストレスから暴力をふるうヤツもいる。
女性なら大丈夫とか家族なら大丈夫という話ではありません。女性にも加害者はいるし、今回の事件もファミリーの里親さんでした。でも、やはり確率的には男性の方がリスクが高い。
そうして条件もどんどん厳しくしていっていますが、それはこういう事件が積み重なって厳しくなっているんです。
どこのボランティアさん達も同じだと思います。
本当に虐待やネグレクトのない世の中になってほしいって切実に思っています。