10年が過ぎて想う、どうぶつ達に対する感情の移り変わり | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

今日のブログは下書きに置いていた能書きです。お時間のあるときにでも読んでみてください。

 

 

猫はダンボールに入れられて捨てられることが多いので仔猫の頃に保護されることが多いのだけど、犬は仔犬の頃に捨てられる子はなかなかいない。

 
いないわけではなく、NOAでも何回も仔犬の保護はありましたが、絶対的な数としては5才より上、シニアの子も多かったりする。
 
捨てられること自体が問題なのだが、他にも色々と問題はある。
 
猫の場合は仔猫が圧倒的に多いので、成猫の譲渡が難しい。仔猫も大きくなってくるとなかなか里親さんが決まりにくくなる。
 
犬の場合は仔犬なんてなかなかいないので、成犬でも里親さんは比較的決まることが多い。けど、それもやはり5才~7才くらいまでで、シニアになると難しくなってくる。
 
どちらが良い悪いではない。
 
保護しないといけないということ自体が悪いことなのだ。
 
10年ちょっと前にどうぶつ達の置かれる現状を知って驚いたとともに何とかしなきゃって正義感を振りかざして頑張ってきたけど、簡単なことではありませんでしたね。どうぶつ達の置かれている問題って全体的には10年前に比べたら大きく改善されているんですよ。それでもまだまだどうぶつ達の置かれている状況は厳しいままです。
 
だから若い人達は「こんなのおかしい!」って怒るのです。10年前の自分達と同じですね。
 
10年前に「私は猫をの保護を30年もやってきたんだ!」というおばさまの自慢話を聞いて「30年も何やってたんだ?全然良くなってないじゃないか」なんて思ったものですが、10年が経過してそんな簡単なものではないということがよくわかりました。
 
全国的に見て犬の殺処分は大きく減少しましたが、それでもボランティアが大きな負担を負っている面は否定できず、また中には悪徳ボランティアもいたりして全体的にはまだまだ闇の中。さらに猫においては無責任なえさやりさんが多く、TNRという考え方も全然浸透していないというのが実情だったりします。
 
遠く過去の日本を見てみると1980年代以前は犬や猫などそれこそ犬畜生という扱いで、大阪市でも湾岸地域や工業地帯では平気で犬を捨てに来る者が後を絶たず、その子たちが野犬化して、保健所は定期的に野犬狩りをしていました。現代のように室内飼いというのも少なく、飼い犬といっても雑種犬が多かった時代。放し飼いにしている犬が間違われて野犬狩りで連れ去られて殺害されたなんて事件は日常茶飯事でした。
 
かくいうsakagamiさんが小学生時代にかわいがっていたタロちゃんという子も野犬狩りに遭って連れ去られてしまいました。
 
例えば中国や韓国のペット事情を見て「野蛮だ!」とか感じる人も多くいらっしゃいますが、日本もその昔は同じように野蛮だったのです。
 
この10年見てきて、韓国に関しては明らかにペットに対する意識が大きく向上しています。それは若い人達の感性が変わってきているのも大きいと思います。日本もそうですけど、中高年の人たちがともかくひどい。
 
以前、韓国にお住まいのどうぶつ達の活動をされている方と知り合って色々やり取りしていましたが、親にペットのトイプーちゃんを預けて旅行に行って帰ってきたら犬肉業者に売り払われていたという事件を聞いた時は卒倒しましたけどね。ジジババ世代の方には普通の感覚だったんでしょう。
 
日本でも猫の放し飼いをしてて毎年赤ちゃんが生まれる度に「目が開く前は魂が入っていないから」と淀川に流していたジジイがいました。それを聞いた時は意味不明でしたが、その世代の人はそんな非科学的な世迷い言を信じてる人も多くいました。
 
実際はただの口減らしのためのこじつけでしかないんですけどね。
 
 
命を大事に考えることができる若い人たちが増えてきているので、その感性に期待をしたいと思っています。韓国だけじゃなく中国もそういうふうに変わっていくものと思います。
 
ただ、日本は裾野が広がらないね。
 
ここが資本主義の限界なのかなって感じます。
 
何を言っても商売をしている人の言い分を通してしまう今の仕組みに情けなくなります。
 
生体販売反対!って言っても、その人たちにも家族がいて、生活があります。とかいう擁護をされても、こちらはだったら転職しろよって思うのですが、そういう叫びはなかなか届かないんです。
 
命の尊さって人間とどうぶつ達では天地の差があるんですよね。
 
人間の子どもに対するいじめや虐待が減らないのも、人の痛みというものを感じない人間が一定数いるからなんです。
 
その一部に動物虐待に喜びを感じるクソ野郎がいるということ。
 
ネットで動物虐待をして拡散してるようなヤツと実際に顔を合わせたことはないのですが陰湿なヤツなんでしょうね。弱いものに刃を向けるヤツなんて生きてる価値なんてないと思うのですが。普通に生活してるんだろうな。
 
これから先の未来には必ずどうぶつ達の幸せが待っているはずだと信じていきたいと思います。
 
簡単なことじゃないけどあきらめずに訴え続けたいと思ってます。
 
ではでは。