お役所との信頼関係の構築は一朝一夕にはできません。 | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

なんかね。
 
ボランティアというのは、基本的には「誰かのためになりたい」という優しい人がほとんどで、我々どうぶつ達に携わる者は「どうぶつを幸せにしてあげたい」という思いで頑張っているんですよね。
 
新興宗教みたいな人とか、テロリストみたいな人もいるけど。
 
これはボランティアに限らずなんですけど、やっぱり人間って謙虚で素直でいるほうが、周りの人も心休まると思います。
 
世の中、見ていて顔をしかめたくなるようなタイプの人もいます。
 
お店で店員に横柄な態度を取る人とか。
下品な言葉遣いで自分より立場の弱い人を恫喝する人とか。
自分の権利を主張して周りの人を押しのけてでも自分だけが思うようにしてもらおうとする人とか。
 
あとは、いつも言ってるお年寄りをだましてお金をむしり取るような詐欺師。
どうぶつだけじゃなく人間に対してもそうだけど、自分より弱い者をいじめたり命を奪うような卑怯者。
悪徳業者と悪徳新興宗教の人たち。
 
そういう人は本当に嫌です。
お店とかで、ちょっと気に入らないことがあると「店長を出せ!」とか怒鳴り散らす人。
ジジババとか若者とか関係なくいますよね。一緒に来ている人ってどういう気持ちなんだろう?
止める人はまだしも、受け入れてる人って恥ずかしくないんかな?
 
 
 
ここからは思い出話ではありますが、NOAの前身のLOVE&PEACEがお役所と信頼関係を作っていった過程のお話しになります。
 
 
 
LOVE&PEACEが行政のどうぶつの部署の人たちと接点を持った頃。
大阪府はブルセラ症の犬の全頭殺処分を発表して府庁の電話は全国からの抗議の電話でパンクしていました。
 
こないだ大阪選挙区で4位で当選した大田さんが知事だった頃です。
大阪をぐちゃぐちゃにしといてどのツラさげて立候補してんだよって突っ込まれていましたけど。
全頭殺処分を発表したのはこの大田知事です。
 
そうして全国から批判を浴びていたので、大阪府庁の職員さんたちは、みんな動物愛護の人たち、特にどうぶつボランティアに対するアレルギーがものすごかったんです。当時、森之宮にあった犬管理指導所は動物ボランティアは出入り禁止になっていました。LOVE&PEACEは青少年教育団体という顔があったので教育委員会に推薦してもらって行ったりしましたけど、初めて行ったセンターの檻の中にいる犬たちを助け出すことができなくて悔しい思いをしました。
 
うさぎのいる郊外にあった一時保護センターへは猫のボランティアさんに声をかけてもらって「うさぎ」の様子を見に行ったんですけど、府庁の職員さんからは「何しに来たんだ?」という目で見られてめちゃめちゃ嫌がられました。それでも腐食していたうさぎ達のケージを全部新しいものに入れ替えて、食べ物を持っていって、大掃除をしました。すぐに大阪府庁から「勝手なことをするな!」とお叱りの電話がはいりましたけど。それらは府民からの寄付という書類を提出して何とかおさまりました。
 
今の大阪府動物愛護管理センターは羽曳野市の平地にあるので行きやすいところにあるし、一般の人でも犬や猫に会えるなどオープンな施設になっています。

現在の里親募集中の子たち。
犬 9頭
猫 18匹
うさぎ 2匹
ハムスター 1匹
 
かわいい子たちが優しい家族のお迎えを待っていますので、ぜひお迎えをお考えの方はお問合せください。
ホームページはこちら→ 大阪府動物愛護管理センター
 
 
10年前の当時の動物一時保護センターは高槻市の中心部からバスで40分くらい山を登って行ったところにありました。めちゃめちゃ不便な山奥だったんですが、週に一回の割合でうさぎ達に会いに行って、里親募集のお手伝いをさせていただきました。
 
里親決定の第一号はピーターくん。それからひと月ほどで5匹の里親さんが決まりました。まじめにそうやってお手伝いしていたので、あれだけ不信感満載で見ていた大阪府の職員さんからも信頼していただけるようになり、うさぎのことについては「私たちはうさぎについてはよく知らないので教えてください」とどんなことでも謙虚に尋ねていただけるようになりました。
 
ある時、センターに入ってきたうさぎちゃんのことで、「この子はすごく凶暴で職員全員噛まれました。譲渡できないかもしれない」と相談がありました。見た目はとてもかわいいミニウサギ。うさぎって本気噛みするとけっこうざっくりやられます。でもその時の子は知らないところに連れてこられて怖がっているのがわかりました。普通に抱っこしてナデナデできました。それを見た職員さん達はびっくりしていましたが、それがなかったら「凶暴」というレッテルを貼られて殺処分になっていたでしょう。
 
うさぎの保護に関しては大先輩のうさぎSUMMIT(現在は一般社団法人リバティ)のakkoさんもよく車を出してくださって、いろんなことを教えてくださいました。
 
諍いの多いどうぶつボランティアがある中で、こうして協力しあっているうさぎ関係の人たち。そういう光景を見て、職員さんも信頼をしていただけるようになったんですね。
 
何度もメディアに登場させていただきましたが、この当時の大阪府動物一時保護センターについては、うさぎ専門誌「うさぎと暮らす」37号にLOVE&PEACEとうさぎSUMMITさん、(箱うさぎさんもこの時だったかな?)を中心に掲載していただきましたので機会があったら見てみてください。
 
譲渡の体制もしっかりして、その後はセンターの子の里親募集のお手伝いもしなくなりましたし、担当者も変わっているので交流も少なくなりましたが、一般的に保健所に連れていかれたら殺処分というイメージがあるので、ボランティアさんの中にはセンターの方にきつい口調でモノを言う人も多いんですが、行政とは敵対するより協働できるような形を作っていったほうが、結果的にどうぶつ達のためになると思います。
 
大阪府も大阪市も殺処分ゼロに向けての取り組みを一生懸命されています。
今日の市長の定例会見でも話題がでていました。
 
 
ニュースにもなっていたのでご覧になってくださいね。
 
殺処分ゼロに向けた取り組みをいろいろされていますが、寄付とかも募集していますので、ぜひ協力していただけたらと思います。
その辺、民間よりお役所のほうが安心できるという人も多いと思いますので、せひよろしくお願いします。
 
思い出話をまじえながらお役所との関係について語ってみました。
ありがとうございます。