ボランティアってなんだろな? | LOVE&PEACE ‐ NOA いぬ・ねこの里親募集

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team NOA(一般社団法人LOVE&PEACE)
大阪、関西で 捨てられた子たちの里親探しをはじめどうぶつ達が幸せに暮らせる社会にするための活動を行っています。

NOAのsakagamiが初めてボランティアに自主的に参加したのは1995年の阪神・淡路大震災の神戸市に赴いてお手伝いをしたときでした。

 
まだ20代で体力仕事を率先してやってたので自分で言うのもなんですが、けっこう役に立ったと自画自賛しております。
 
今は絶対あんな力仕事無理だもん。
 
それから先輩の命令で参加したLOVE&PEACE。
 
学生達といろんなことしました。海外スタティツアーもやってていろんな国へ行くことができて素敵な経験をいっぱいさせていただきましたし、非行少年少女と引きこもり不登校の両極端な子ども達に携われたのも貴重な経験です。
 
思えば、その頃に携わっていた引きこもりの子達が立ち直れなかったら、最近よく聞く中高年の引きこもりになってたかもしれないと思うと貴重だわぁ。とニュースを見ながらあらためて思ったのでした。
 
こうして振り返ると20年以上も仕事をしながらボランティアに関わってきたんだ。
 
我ながらすごいと思うわ。
 
でも、前半戦の上に書いたボランティアでは、今日々感じるやるせなさや、無力感ってのは感じることはなかった。
 
大変なことはたくさんあったけど、人間相手だから難しい問題がおきても解決の糸口は必ずあった。
 
後半の10年、どうぶつ達を守る活動。
 
これはほんとにしんどい。
何より終わりが見えることがない。
 
これほどキツいことはないぞ。
 
そしてお金がめちゃめちゃかかる。
 
「よく猫ボランティアのおばさんが、家一軒くらい建てられたわ」って言ってるんだけど、これって冗談ではなくて単純に計算したら、家くらい建てられるくらいつぎ込んでるんですよ。
 
スーバーのレジのパートのおばさんが給料全部猫の缶詰めとか買ったりしてるからね。例えば月の給料10万円つぎ込んでたとしたら、30年続けてたら3600万円。まぁまぁの家買えるよね。
 
自分は逆に初めに売却した資金で始めたから、それが何年か前に底をつきましたからね(泣)
 
子ども達やお年寄りに対する、対人間のボランティア
自然環境に対するボランティア
被災地などの復興のためのボランティア
まちづくりなど地域のボランティア
 
いろんなボランティアがあるけど、大きな違いは上記のボランティアは必要不可欠な活動で、社会的に同意を得やすいというところ。税金を投入してでもしなければならないというものや、そもそも人権の上に成り立っているので補助金や助成金の数も多い。
 
 
どうぶつに関するボランティアに対しては、根底に「好きだからやってるんでしょ?」というものがある。
 
どうぶつ嫌いな人も一定数いるし、どうぶつが好きな人も「犬は好き、猫は嫌い」逆に「猫は好き、犬は嫌い」という人が多かったり、例えば同じどうぶつボランティアさんでも、「捨てられたうさぎを保護してます」と言うと「え?うさぎ?フッ」と鼻で笑われたりします。
 
☆こんなかわいい仔犬や仔猫があんなひどい環境の中で過ごしている母親から生まれていたなんて(泣)パピーミル、生体販売反対‼️
★こんなかわいい子達を殺すなんてかわいそう(泣)殺処分をなくそう‼️
☆いのちを犠牲にしてまでおしゃれなんてしたくありません!毛皮反対‼️
★毒性実験って?お前ら毒をどれだけ薄めたら飲ませられるかって実験してんのか?動物実験反対‼️
☆この子達はごはんじゃない!ヴィーガンorベジタリアンになろう‼️
★こんな知性の高い子達をそんな残虐な捕まえかたしてるなんて!イルカ漁・捕鯨反対‼️
☆え?こんなかわいい犬達を食べてるの?頭大丈夫?犬食反対‼️
 
その他いろんな主張があると思うし、どうぶつのボランティアやってるからって全然一枚岩じゃないし、そこかしこでボランティア同士の醜い抗争を見てきて、ものすごい新興宗教みたいな人も多いし、テロリストみたいな人も多い。
 
今のままじゃ、一般の国民に支持してもらえるのってそんなにないと思う。
 
殺処分ゼロっていうのはわかりやすいと思うけど、他はなかなかね。
 
それとお金がかかるから、個人は自腹でやるしかないけど、団体とかになると支援者の方々からのご支援で運営しているところが多い。
 
そうすると、かわいそうな子達がいないとそもそも誰も支援なんてしない。
 
だから殺処分反対!と叫びながらも、生体販売反対!と叫びながらも、実際にそういう子達がいなくなると支援がなくなるから殺処分される子達やブリーダーがいなくなると困るという矛盾が生じる。
 
うちらみたいに無給で足が出たら自分たちで補填するとこはともかく、人件費が必要な大きな団体とかは補填とかできる額じゃないもんね。
 
うちらだって困ることはいっぱいあります。給料とかないから人が根づかない。みんなどうぶつが好きで来てくれてるけど、滅私奉公なんかじゃ続くわけない。
 
AYAさんとかは純粋だから、好きだからこそしんどい思いしても、プライベートを削ってでも来てくれるって言ってるけど、現実はそんな人は少ないよ。
 
そうであってくれたら素敵なんだけどね。
 
現実は誰かが背負うしかないんだ。
 
だからこそ、NOAやSTRはそんな負担がなくなるように殺処分をなくしたいし、生体販売をなくしたい。
 
こんな活動をしなくていい「命に優しい社会」になってほしくて、地道に頑張ってるんです。
 
ネット戦略とかないし、SNSも使いこなせないから全然広まらないけどね。
 
愚直に頑張っていけば、きっと見てくれている人がいるはずだから。
 
いまこの文章を読んでくれているあなたのように。
 
ね。