仮面の大富豪 下巻 | kanoneimaのブログ

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私的備忘録

書名:サリー・ロックハートの冒険2 仮面の大富豪 下
原題:The Shadow in the North
著者:フィリップ・プルマン(イギリス作家)
出版:東京創元社
内容:財政コンサルタントとして働くサリーは顧客の依頼で海運会社の倒産事件を調べる。サリーの友人ジムは、命を狙われているという奇術師マッキノンを助ける。サリーに求婚している私立探偵フレデリックは、シティの事務員に依頼されて降霊会にでかけ霊媒師ネリー・バッドのことを調べる。一見ばらばらの三つの事件は、調査を進めるうちに大富豪ベルマンに集約していく。怪しい過去をもつベルマンは、元閣僚だが破産寸前のウィザム伯爵を利用して彼の娘レディ・メアリと婚約する。ベルマンはイングランド北部に広大な工場を建設し、新たな事業を始めているが、何を企んでいるのか?事件を追うサリーと仲間たちは核心に迫るが、ベルマンの秘書と手下たちによる脅迫と暴力が……。
※1986年初版
※前作『マハラジャのルビー』事件から6年後が本書。サリー・ロックハートは父親の遺産のおかげでガーランド写真店の共同経営者となり、さらにケンブリッジ大学の女子コレッジを卒業して財政コンサルタントになっている。6年前の事件で友人となったガーランド兄妹のうち、妹のローザは聖職者のニコラス・ベドウェルと結婚し、兄のフレデリックは写真技術を磨きながらも、私立探偵の仕事にいそしんでいる。