じれったい | Tへ

Tへ

ブラックタイガーに濯ぐ .◦☆* 。*◦*~♪

声を発せない彼のジェスチャーを理解できずに

お互いの関係にわだかまりが生じていく。

理解したいから書いてという私に対して

書くことを億劫に感じて苛立っているTの様子が解かる。

ボードに書いて叩きつけられることが頻繁にある。

そんな態度に相当腹が立つけど

それだけ彼はストレスでいっぱいなのが解かる。

特に運転中に意味不明なジェスチャーをされると

心臓がバクバクしてくる。

理解しようと必死になっても解らない。

何も運転中に伝えなくてもいいのにと思う。

Tの心のストレスはピークを越えている。

物に当たるから家の中のものや家が破壊されていく。

頭に来て注意したところで

彼の怒りは度を越えているから止められない。

こんな状況を医師は理解してくれるのだろうか。

せめて声さえ取り戻せたらと思う。

簡単な手術なのに日本では僅か5%。

怒りで物に当たったりひっくり返る彼の爆音に

心が掻き乱される。

そんな音を耳にするたびにハッピーは怯えて

布団にもぐっているけれど

彼女は私よりTが大好きみたい。

諦めずにセカンドオピニオンを依頼しよう。

患者の権限でもある躊躇する必要など何もない。

以前の医師はきっと今フォロー診を受けている

彼の病院を敵に回したくなくて

手術を断った様な気がする。

ダメもとでもやって欲しいと言ったら

治らない手術を医者は施さないと言われた。

治らないという根拠は何処にあるのかと苛立った。

出来ない訳などない。

遊離空腸でもシャントは出来ると私は全て調べている。

他の医師が書いた論文にも目を通している。

不可能な事などけっしてないことは十分わかっている。

でも追及して言いすぎて角が立つのは

Tにとってマイナスになる。

あの時は黙って引き下がったけれど

彼に変わって私が動いてTの手術が出来る方向へ

持って行かれたらと思う。

話せない苦しみがどれだけ心にダメージを与えているのか

理解して欲しい。

彼が声を取り戻すまで負けるものかと思う。

頼りない自分だけど嫌われても彼に変わって前進していきたい。

地元で駄目なら他県まで行くつもりでいる。

私からしたら簡易な手術なのに

躊躇する医師たちにじれったい思いが募る。