いつも彼の診察では
ファイバースコープの映像も
主治医と一緒にしっかりと見てきた。
気になることはあっても主治医が問題ないと言えば
鵜呑みにしてきた。
二ヶ月ぶりの彼の診察で
私が見ても明らかに良くない映像が見えた。
それを目にして私はハッキリと癌と認識した。
主治医は断定せずに組織を摂って
鑑識へ回すと言われたけど私は確実に癌だと解った。
念のためにCTやMRの検査も入れたけど
既に私の中では確定していた。
日にちも時間も掛かるのがもどかしい。
全て解っているのに段取りがあるから
その間に彼の病魔が進行してしまうと不安になる。
結果を耳にするまでの日数もまどろっこしく感じてしまう。
すでに解っている。
癌だから早く処置して。
病院側のシステムもあるから
思うように事が進まないし焦るばかりだった。
一刻を争うほど彼の癌は進行しているのに
呑気に構えている時間はない。
今すぐにでも治療を施して欲しいと
嫌われてもいいから病院に怒鳴りたい思い。
彼の命が掛かっているのに流暢に事務的に動いている場合ではないはず。
彼の命が掛かっているのに!!
病院側からしたら
そんなの自分の日常生活から得た非でしょう
そう言われても仕方がないけれど
早く治療して欲しい
少し私は気が触れていたのかな
助かるかも解らない彼の命を思い
こわれそう
検査の結果にクールな彼とは相反して
心がかき乱れている自分がいる
診察室を後にしてTに語りかけることもなく
ただただ黙って二人で過ごした時間。
辛すぎて
もう
これ以上は語れません。
YouTubeで動画をアップしました。
あまりうまく伝えられずごめんなさい。↓