市場移転、まさに今築地から豊洲への引っ越しが行われています。
メディアでも、随分取り上げられていて、築地は多くの方に愛されていたのだなぁ~ということを再確認したのでした。この2年いろいろありましたが、築地のレガシーは豊洲に引き継がれていくことでしょう。
築地市場跡地は、早速11日から解体工事が始まり、オリパラ期間中は車両基地(デポ)としての利用が決まっています。
そこで気になったのは、メディアが「オリパラ後の再開発については何も決まっていない」と報道していたこと。
私の認識では、決まっていることもあるのでは?と考えます。
昨年10月から今年5月まで7回にわたって開催された築地再開発検討会議。
ブログで振り返ってみると
2017年10月15日
東京都の築地再開発検討会議、第1回が先週木曜日開催されました。
委員のお一人が第1回会合の前に辞任して、希望の党から衆院選に出馬するというハプニングもありましたが、代わりの委員も決まり、様々な経歴を持つ10名の委員の皆さんには期待しています。中央区の代表としては築地本願寺の安永代表役員も入っていらっしゃいます。
これで、いわゆる小島PT座長(当時)の私案↓もなくなったわけです。よかった。よかった。
冒頭で、
①豊洲市場への早期移転に全力で取り組むこと
②オリパラに向けた、環状2号線や、輸送・拠点整備について、関係機関との調整をすすめること
③築地のロケーションを最大限に活かした再開発に向けて夢のある姿を導きだすこと
が、確認されました。
また、再開発に当たって、築地エリアが有する食文化・浜離宮・水辺といったポテンシャルを活かして多用な観点からまちづくりを検討し、民間主導で進めていく、という関係局長会議での方針も示されました。
2018年6月22日
(21日)最終回となる検討会議をネットで傍聴しました。
基本的に、前回示された「築地まちづくりの大きな視点」に各委員から出された意見を考慮し、多少の変更が加えられています。
個人的な感想としては、
“経済合理性を確保”“価値の最大化”、さらに、前回の会議で使われて気になっていた
“長期的な方向性の中での段階的開発”
つまり段階的な開発で未利用地の資産価値を最大化していくという、経済的視点を強く感じるということ。そのために細切れに再開発を進めていくということには疑問を感じました。
この大都会に残った23万㎡(東京ドーム5個分)の土地の再開発。
上図のようにA,B,C.Dと4分割されています。(Bはスーパー堤防)
この築地再開発検討会議の提言をもとに、都は来年3月までにより詳細な方針をつくるとしています。