体温より暑い/日本最高気温41.1度を記録/子どもを熱中症から守るために必要なこと | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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「一年で最も暑さが厳しいとされる「大暑」の23日、日本列島は引き続き広い範囲で高気圧に覆われ、午後2時23分に埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高となる41.1度を記録した。午後1時29分には東京都青梅市で都内初の40度超えとなる40.8度を記録した。午後1時40分に岐阜県多治見市でも40.7度を記録するなど、各地で猛烈な暑さとなった。

 国内の過去最高は2013年8月の高知県四万十市の江川崎で観測した41.0度。東京都内の過去最高は04年7月に東京都心と練馬区で観測した39.5度だった。」(日本経済新聞)

 

人間の平均体温を遙かに超える気温の中で、人は活動することが出来るのか。

我が家も昨日は遂に室温30度超え、外気温は32度くらいになっていたようだ。

それでも夕方からグッと気温は下がり、窓から入ってくる風が涼しく感じられるようになった。

エアコンのない我が家で唯一の「冷房」手段は扇風機。

その風に当たると生き返る。

山を下りるのが億劫になる。街場の中で暮らすのは、大変だなぁと思う。

エアコンをつけろとテレビなどでは仕切りに言っているが、その経済的負担に耐えられない人たちだっているだろう。電気代は目の玉が飛び出るほど高くなるかも知れない。

そういう人たちは、図書館とか役所のラウンジとかデパートの中などに避難している以外ないな。

 

そして相変わらず、精神論満載で暑さに負けるなとばかり非科学的な指導者たちが子どもたちを熱中症に追い込んでいる。

テニス大会で病院搬送者が続出なんてニュースを見ると、指導者は何を考えているんだと思う。

 

そんな中、18歳未満の子どもの熱中症対策は大人とは違うという記事を読んだ。

この記事、子どもたちを指導する大人たち必読じゃないだろうか。

 

「体温超え」が18歳未満の子に超危険なワケ
医学博士「体温調節機能が大人とは全く違う」

 

「連日の猛暑を受け日本救急医学会は熱中症予防に関する初の緊急提言を発表。特に子どもや高齢者は熱中症になりやすいとしている。死亡者や救急搬送件数も増加するばかり。「今年の熱波は未体験ゾーン。危機的状況にある」という救急医療関係者の発言がリアルに迫る。

 

そんななか、愛知県豊田市で小学1年生の男子が校外学習中に熱射病にかかり死亡した事件は、教育関係者や子育てをする親たちに大きな衝撃を与えた。

 

事件発覚後、都内のある小学校では、通常は体育館に児童を集める終業式を教室で着席したまま行った。子どもを通わせる母親は「熱中症の危険を回避してもらえてよかった。何より子どもの命を優先してほしい」と願う。校長らの話は校内放送で流されたという。

 

小中学校へのエアコン設置をめぐって住民投票まで行われた埼玉県所沢市では、夏休みに実施予定だった小学生の水泳記録会が中止になった。

炎天下で、スポーツや活動をやるべきか、やらざるべきか。親たちは迷いつつ、かつてない熱中症の恐怖を感じているようだ。

 

これに対し、熱中症研究の第一人者で医学博士でもある早稲田大学人間科学学術院教授の永島計さんは「小学生は体温調節の機能が大人とまったく違う。子どもの熱中症についてもっと正しい知識をもってほしい」と説明する。

 

体温・体液研究室で熱中症のメカニズムを追究する永島さんによると、私たち人間には体内の熱の逃がし方は大きく2通りある。

 

ひとつは、発汗して汗を蒸発させて熱を逃がす方法だ。体の外に汗を出してくれる汗腺は個人差があるもののおおむね300万から400万個で、数自体は子どもと大人で変わらない。

 

体の小さな子どもの汗腺は「密」に存在するが、体そのものが成長しきっていないため実際に有効に働いている数は非常に少ない。このため、水分補給が、大人のように体温調節に対して有効ではない。

 

汗腺が有効か、有効でないかは、部位によって「差」がある。たとえば、小さな子どもは頭によく汗をかく。その場合、頭の汗腺が機能しているといえる。しかし、体幹などほかの部位の汗腺は未熟だ。」

 

「「とにかく皆さんに注目してほしいのは、発汗する機能が子どもは非常に弱いということ。18歳以前は未発達と考えなくてはいけないのに、大人は自分の感覚で判断してしまう。水分補給によって大人と同じような予防効果が得られると勘違いしないでほしい。飲水は必要なことではあるが、過信すると大変なことになる」と永島さんは警鐘を鳴らす。」

 

以下全文は下記から。

 

https://toyokeizai.net/articles/-/230534

 

「子どもは汗をかくほうが健康に良い」などと言って、学校へのエアコン設置に反対していた市長だっている社会だし、今治市のように加計学園には100億近い税金を差し出すくせに公立学校のエアコン設置は計画すらないなんていう非人道的な自治体もあるから、科学的知見は多いに拡散しないと拙いだろう。

 

なお炎天下での登山では体重1㎏につき、1時間で5ミリリットルの水分補給が必要だと言われている。

体重60㎏の人間が、6時間山の中を歩いたら、必要水分量は1.8リットルということになる。

水場のないルートでは、2リットルは水を担いでいかないと駄目だよと言うわけだ。