新しい出会い② | KANNA MAGAZINE.COM

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お父ちゃん、お母ちゃん、三兄弟の家族の日々。
2015年9月生まれの優は、常位胎盤早期剥離のため新生児仮死で生まれてきました。脳に大きなダメージを負ってしまい不自由な体になってしまいましたが、毎日頑張る優を家族みんなで大切に育てています。

前回の続き。
別の先生にも見てもらっておこうということで、次の週にも診察に行ってきました。女医さんなので、話しやすいだろうという、部長先生の計らいです。がしかし、その日、女医さん体調不良でお休みでした。珍しいことに、ご夫婦で同じ病院の小児科医をされているので、急きょ旦那さん先生に診てもらうことになったのですが、これまたこの旦那さん先生もとても良い先生でした。
優のことをまた褒めてくれて、兄弟やおじいちゃんおばあちゃんがいる賑やかな環境の中で刺激ある生活を送っているからか、とても表情がいい!と言ってくださいましたー♡
なんとなく、「今、お母さんとなんか知らんけどどっか来とる。」くらいのことを認識してるんじゃないかな、って(#^^#)
それから優は赤ちゃんの喃語のような、うーとかあーとか、あうーとか、そんな発声はよくするのだけど、診察中にも「あー」って言ったら、先生が「あ、しゃべった!」って(笑)
え?喋ったんですか?これ。って聞いたら、泣いてる声じゃなくて、なんか思うところがあるようなあーだったよ。って!すごいなぁ。優、いっぱい褒められました。素直に嬉しいです。
とにかくお母さんの体調が心配です。お母さんが体を壊さないように。という、優しい計らいもしてくださる先生でした。同世代くらいの先生に見えました。
で、もう一人、去年の秋から配属になっている、星野源似のお兄さん先生。この先生とはなにかと縁があって・・。
もともと優が3カ月NICUに入院していたときに、優の病院のNにいた先生です。なので、優のこともよーく知ってくれていました。その後、昨年の秋に大学病院に戻り、やはりNICUで勤務していたのですが、今年の秋から私たちの地元病院に移動してこられました。
その先生にも挨拶がしたくてこの日、すこしおしゃべりの時間をもらってお話ししてきました。
そしたらそのお兄さん先生、私が、優を出産後大学病院に入院していた時にはまだ大学病院にいたらしく、「なんか、大変なお母さんが入院してるらしいよ。」「名前が珍しいね」「子供はどうなったんだろう」と、病院内がざわざわしていらたしく、そのタイミングでお兄さん先生が優のいる病院に移動がきまったので、「ちょっと、赤ちゃんの様子見てきて知らせてね!」というようなやりとりをしていたらしいです。
「だから僕は、優ちゃんのことよりも、お母さんの情報の方がたくさん入ってきてたんですよ」だそうです。
知らなかったー。あまりお話したことはありませんでした。
しかも、優のリハビリ施設の小児科のヘルプにも来ている時期があって、ばったりその先生に会い、わーきゃーになったこともありました。
そのお兄さん先生、亡くなった優の主治医の先生に怒られっぱなしだったらしく、「今、こんな話しながらも、この辺にいて怒られるんじゃないかと思ってしまう」と言ってました。優のことも、もっともっと、何かしてあげれたんじゃないか、と、そんなことばかり考えるような先生だったと教えてくれました。だから、心構えとか、そういうところで、叱咤されていたみたいです。部下や後輩に厳しかったのは知ってました。だけど更に熱い熱い小児医療に対する思いが聞けて胸がいっぱいになりました。ま、もちろんぼろぼろ泣きました。また・・・。
 
そしてこの日、待合室で待っていた時、また偶然の出来事がありました。
ばったり知り合いに会い、「三人目?診察?」と声をかけられたので、「そうなんよー、だけどこの子胎盤剥離で出産してしまってちょっと大変な子でね」なんて話していたら、そのお友達が、「え?!わたしも三人目胎盤剥離だった・・・・」とお互い絶句。お友達の子は、入院を経て、多少の脳内出血はあったけど、今は元気に成長してもうじき4才になるそうです。管だらけだったし、障害が残ることは覚悟していたらしいけど、無事でほんとによかった!二人で待合室で泣きました。
命があるだけで、本当にしあわせだね。って。毎日が当たり前じゃないよねって。
その子も、生死をさまよったらしいです。共感してもらえる、共感できるっていうのは、なんだか心の壁がぶわーって崩壊してしまう感覚があります。泣けます。
妊婦さんをみると、ほんとに大事にして!!という気持ちになるのも同じで。元気に生まれてきてくれることが奇跡だってこと、心からお互い感じています。私はいまだに救急車が苦手です。音を聞いたりすれ違うと動悸がして時たま、まだ泣いてしまうこともあります。色々なトラウマだらけです。これは一生かな。
あ、そのお友達は、やはり剥離の影響で子宮に問題が出てきて病院通いしているそうです。わたしは子宮はなくなったので、その辺はすっきりさっぱりなんだけど、なんだかね、術後から出てきた謎の腹痛に悩まされてます。
ちなみにそのお友達とは、不思議な縁があり、
①長男を産むとき、隣同士だった。
②義妹が切迫早産で入院していたとき、その子も二人目切迫で同じ部屋に入院だった。
③私の、元職場にパートで働き始めてまたちょっと仲良くなった
④で、3人目、同じ胎盤剥離での出産だった。
不思議です。
 
というわけで、地元病院での診察のお話でした。
おわり。
 
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