昨年度と今年度の支援級の授業を娘と一緒に比較し整理してみた | 場面緘黙の子供を治療したいパパのブログ

場面緘黙の子供を治療したいパパのブログ

9歳の娘が場面緘黙です。3歳から症状に気づき、ママといろいろ試行錯誤の日々。娘とママとパパの3人家族で場面緘黙を治すよう頑張っている記録をブログに残し、子供、幼児の場面緘黙で同じ悩みを持つ方々とつながりたいと考えています。

 

病院で主治医と不登校状態について相談したところ、学校の勉強にこだわらず、学校が楽しいと思えることを重視して進めたほうが良いというアドバイスをもらいました。

 

 

楽しいと思える、安心できる先生がいれば、その先生をキーマンにして個別対応から広げていくべきというのが主治医の意見でした。


そこで、楽しさや安心を考えた時に、何が本人とって良いのかと思って、楽しく通えていた昨年度と一週間で通えなくなった今年度の算数の授業での比較をしてみました。


以下はパパが感じたことを書き出して娘に確認し、娘の意見も反映したものになります。


一週間で行かなくなり、先生は初期で手探りしながらのクラス運営の時期だったので難しい面もあったかと思うのですが、娘がどこに楽しさや安心を感じていたのか参考になる気がしました。


◆昨年度の教え方のペース感
・わからない子を基準にして、わからなくても大丈夫という雰囲気を作っている気がした。
・わからない子のペースに合わせじっくり丁寧に教えてくれる雰囲気があった。
【本人の受けた気持ち】
→みんなもわからないんだと思えた。ゆっくりしたペースで安心できた。


◆今年度の教え方のペース感
・わかる子を基準にして、わかる子が良い、わかったほうが良いという雰囲気を作っている気がした。
・早く進まないと間に合わないと言われるなど、早く進まなきゃという雰囲気を作っている気がした。
【本人の受けた気持ち】
→焦ってしまう、過剰に頑張り過ぎてしまう。
→本人はわかっていると思われて早く進み、しっかり理解、納得できない感じがある。


◆昨年度のクラスの雰囲気(間違いに対して)
・生徒が当てられて答える時、よく間違う。間違っても良い雰囲気があった。間違いが楽しい雰囲気があった。
・間違う生徒のペースに合わせて、丁寧に教えてくれた。
【本人の受けた気持ち】
→間違っても良いんだと思えた。間違いが面白く、楽しかった。
→間違った生徒がいると、その分丁寧に教えてくれてわかりやすかった。
→ちゃんとしなくても良い、緩い雰囲気があった。


◆今年度のクラスの雰囲気(間違いに対して)
・生徒が当てられて答える時、先生が間違わないように答えを言わせるよう誘導している印象がある。
・先生のペースで授業を早く進めようとされ、生徒側のペースを考えてくれないのかもという印象がある。
【本人の受けた気持ち】
→間違ってはいけない。しっかりやらねばならない気持ちが強くなる。
→ちゃんとしなくてはいけない、間違うと怖い感じがする。


◆昨年度の指示の仕方
・次に何ページを開いてどこを見て、次にノートのここに書いて、書く時は一行空けて書くなど、毎回何をすべきか指示が具体的で細かい。
・丁寧に注意するポイントを繰り返し強調して教えてくれる。
・黒板に細かく書いて説明するなど視覚的な情報が多い。
【本人の受けた気持ち】
→具体的な情報が多くて何をすれば良いかわかりやすく安心しやすい。


◆今年度の指示の仕方
・指示がざっくりしていて、曖昧に受け取りやすいと感じた。
・黒板に細かく書いて説明するなど視覚的な情報が少なく、話し言葉だけだと聞き逃しやすいと感じた。
【本人の受けた気持ち】
→実際にぼーっとして聞き逃し、焦った。
→見通しが持ちづらく、どうしたら良いか迷ったり、置いていかれるかもと不安になりやすい。


◆昨年度の確認方法
・わかっているかどうかの確認で「わかった?」「理解できてる?」と一人一人細かく聞いて、生徒に進めていいか合意を取っていた。
・生徒に同意するか、拒否してもいいという自由を保障するような接し方をしていた。
【本人の受けた気持ち】
→わかっているかどうか細かく見に来てくれたり、聞いてくれるので、安心しやすかった。


◆今年度の確認方法
・わかっているかどうか確認し、合意を得るようなコミュニケーションがほとんどないと感じた。
・生徒に同意するか、拒否してもいいという自由を保障する機会がなく、先生のペースで一方的に進めている印象を受けた。
【本人の受けた気持ち】
→自分の気持ちを聞いてくれない、わかってくれないと感じた。
→我慢して先生に一生懸命ついていかないといけないと感じた。


◆昨年度の発表方法
・わかる生徒が手をあげて当てる。
・手をあげていなくてもわかっていたり、自信がありそうな生徒を当てる。
・間違えてもいいから手をあげて発表したくなる生徒がいる。実際間違っても丁寧に教えてくれる安心感がある。
【本人の受けた気持ち】
→楽しそうに手をあげている生徒が多く、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
→楽しそうな雰囲気だから、当てられても答えるのはしんどくならなさそう。
→発表のハードルの低さがあり、気軽な感じがしてプレッシャーを感じにくい。


◆今年度の発表方法
・問題を順番に当てる。
【本人の受けた気持ち】
→いつ当たるか待ち構えていなければならず、当たることへの緊張感が強く、気を張り続けていないといけない。
→当たるのが怖くて、当たって答えるのがすごくしんどかった。
→周囲に合わせようとして頑張り過ぎてしまう。



以上が娘と一緒に比較し、整理したものになります。

 



これを見ると、パパ自身も気づいてフォローできなかったことが多くあり、娘は苦しんでいたんだろうなと実感しました。ガーン


発達特性から来る過剰適応の要素もあると感じましたし、娘を理解しきれていなかったなと思いました。


もっと早くパパが気づいてあげて先生に相談したり、事前にもっと強く先生に注意を促しておけば・・・と、後悔しました。ショボーン


こちらの情報を学校側にも共有し、改めて先生側やSSWさんにも考えてもらい、一緒に対策を検討してもらいたいなと思いました。


発達特性にも関わるところだと思ったので、療育側や教育支援センターのカウンセラー側にも共有し、一緒に考えてもらおうと思いました。


課題は見えてきたので、これをきっかけに学校や支援機関とも連携し、うまく再スタートを切れたらいいのですが・・・。
 

 

 

 

 

 

場面緘黙オンライン親の会(LINEオープンチャット)を主催しています。

まだ参加されていない皆さんで、ちょっと気になっている方はこちらからどうぞ♪

↓↓↓↓↓↓↓↓↓