海外留学で差別被害に遭う可能性はある?人種差別について知っておこう | 環境スペースと海外留学

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環境スペースが海外留学の魅力について紹介します。

海外留学先として人気のアメリカやイギリスでも、アジア人であることを理由に心無い言葉を投げかけられるケースがあります。
海外留学をする前に、人種差別をされる可能性について頭に入れておいてください。
また、生徒のみなさんはアジア人が人種差別の標的となること、差別被害に遭わないための予防策などをご両親や学校などと話し合ってみてはいかがでしょうか。
今回は環境スペースが、アメリカにおける人種差別の実態についてお話しします。



■アメリカには多様な人種が共生している

アメリカ留学では、あらゆる国の人、あらゆる人種の人と出会います。
白人・黒人・黄色人種という大まかな肌の色の違いから、中国系アメリカ人、日系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人など、複数のルーツを持つ人も暮らしています。
アメリカは差別の多い国として知られていますが、ここまで多種多様な人種の人たちであふれていたら、どんな人でも差別の対象になる可能性があるでしょう。
また、「私は日本人だ」と思っていても、アメリカにいる時は中国人や韓国人、ベトナム人に見えているかもしれません。
アメリカでは日本人も中国人も韓国人も「アジア人」、同じ人種として扱われます。
街では日本人学生が「チャイニーズ」と呼ばれたり、「アニョハセヨ」と声をかけられたりすることもあるでしょう。
反対に、韓国人に向かって「コンニチハ」と話しかけるアメリカ人も多く、彼らが見た目で判断していると思わずにはいられません。

■どんな差別被害が考えられる?文化による違いの可能性も

日本の有名タレントがSNSなどで「欧米の国で差別をされた」と発言することもあります。
ガラガラのレストランで席が空いていないと言われたり、お店のレジに並んだら順番を飛ばされてしまったり、アジア人として差別されたように感じる場面は海外留学中にも起こりうるでしょう。
しかし、これらの待遇がすべて人種差別とは限りません。
お店によっては英語が話せない客を後回しにすることもあります。
一見しただけでは、英語が話せるアジア人なのか、それとも観光で訪れた通訳が必要なアジア人なのかは分かりませんよね。
意地悪をされているというより、個別に対応するべきだと判断されたのかもしれません。
また、そのお店や地域のルールで現地の人が優先されているという可能性もあります。
自分の身に起きたことが人種差別なのか、それとも文化による違いなのか冷静に見極めることが大切です。


■自分から差別発言をしてしまうことも

日本の学校で習った英単語や文法も、アメリカ人にとっては失礼な発言に聞こえてしまうことがあります。
日本の英語教育ではお願いするような意味として教わったのに、ネイティブな人からすれば命令口調のように聞こえる言葉もあるのです。
自分でも気付かないうちに差別的な表現をしてしまう生徒さんも多く、現地の人との交流でトラブルに発展するケースがあります。
失礼のないように気を付けるのは難しいので、ホストファミリーや現地の学校の先生・生徒には「おかしなことを言ったら注意してください」と一言伝えておくのが環境スペースのおすすめです。



あらかじめ英語や欧米の文化について不慣れであることを知ってもらえば、失礼な発言をしただけで差別感情を持っているとは思われにくいでしょう。
もし指摘された時は素直に謝り、正しい表現を教わる姿勢も大切ですね。
人種や住んでいる国による違いに目を向けるより、心と心でつながろうとする気持ちと相手に対する敬意が良い人間関係を築きます。