発電すると電気使用量が増える(太陽光発電) | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 太陽光発電自体の問題ではないのですが、発電すると電気使用量が増えるという問題が発生しました。

 

 発電が始まってPanasonic のHEMSモニターAiSEG2のグラフを見ると妙なことになっていました。

 発電が始まるとそれに伴って電気使用量も増えていくのです。

電気使用量は変わらないはずなのに発電すると電気使用量が増えているように表示される

 発電量よりも電気使用量の方が多いのですからAiSEG2から見ると当然売電はされていないことになっています。

 

 実際には太陽光発電は正常に働いており、売電もされています。

スマートメーターから見るときちんと売電されていることが分かる

 どうもAiSEG2の表示がおかしいようです。

 太陽光発電は正常に働いており売電もされているので実質的な問題はないのですが、AiSEG2を使った機能が使えません。

 

 このままだとエコキュートの昼間沸き増しはできませんし、何よりも太陽光発電によって余剰電力が売電されることが直感的に把握できません。

 この家は母が一人暮らししている家ですから、母が太陽光発電を実感できないと困ります。ややっこしい引き算をしないと発電量が分からないのでは困るのです。

 

 私は太陽光発電のコントロールの仕方をよく理解しないまま工事をしてしまいした。

 これが太陽光発電のシステム全体が1か所にまとまっている一般的な住宅の形ならば問題はなかったのですが、居宅と倉庫に分かれていて、倉庫側に受電設備があるという特殊な形になっていたのが問題でした。

 この様な特殊な形なのだから、太陽光発電システムの仕組みをきちんと理解しておくべきでした。

 

 太陽光発電の工事立ち合いでも「こんな形では正確に測れない」と言われていましたが、大半の電気は居宅側で使っているので居宅に設置したHEMS対応住宅分電盤:Panasonic のスマートコスモが把握しておけばよく、倉庫の少ない電気使用量は無視できるので、「正確」でなくてもいいと思っていました。

 「正確」の意味を取り違えていて、これ程「正確」が重要なことだとは思ってもみませんでした。

 

 私は、パワコンは太陽光発電の発電量とスマートメーターを通る電気量を把握していて、この二つのデータをAiSEG2が利用するのだと勝手に思っていました。

 実際はAiSEG2が使っているのはパワコンの発電量だけでスマートメーター直下に設置したCTを通る電気量は使っていませんでした。

 というか、スマートメーターに設置したCTは「電力量測定CT」ではなく、「逆潮流検知CT」と呼ばれるもので、どちらに電流が流れているかを見ているだけのようです。

パワコンはこれで太陽光発電をコントロールしているようです。

 

 スマートコスモの説明書には「注1) 主幹CT は買(売)電力が計測できる位置に取り付けてください。」という記述があります。

 やはり、説明書はよく読んで、しっかり理解しておく必要があります。

 

 追加工事はスマートコスモの主幹CTをスマートメーターの直下に移設するだけなのですが、これが結構大変でした。

 最初からきちんと理解していれば太陽光発電の一度の工事で済んでおり、余分な工事は必要ありませんでした。(猛反省)